ヘッジファンド運営会社エクソダスポイント・キャピタル・マネジメントは、米AI開発企業アンソロピックのAIエージェント「Claude(クロード)」の活用をファンド業務全般に拡大するため、同社と協業する。

エクソダスポイントは29日、投資調査やポートフォリオマネジメント、業務運営を強化するため、自社のAIプラットフォーム「Atlas(アトラス)」にクロードを導入すると発表した。エクソダスポイントはマルチストラテジー型ファンドを運用している。

発表資料によれば、エクソダスポイント従業員の80%以上は毎週アトラスを利用している。

エクソダスポイントは投資調査や業務運営、ソフトウエアエンジニアリングなど、さまざまな用途で複数の主要AIモデルを検証し、クロードの性能が最も優れていると判断したという。

クロード活用により、フロントオフィス業務が高度化したことに加え、コーディング支援ツール「Claude Code(クロード・コード)」により、オペレーション部門では、アナリストの作業量に換算して、平均で1日当たり約4時間分を節約できたとしている。

エクソダスポイントのギャレット・バーグ社長兼最高執行責任者(COO)は「当社独自のAIプラットフォーム『アトラス』を通じてアンソロピックのモデルを活用することで、投資プロセスが円滑になる」と説明。

「外部の調査情報や当社独自のデータ、ポートフォリオマネジャー自身の判断を結び付けるフィードバックの循環を、より緊密にすることも可能だ」と述べた。

AIの急速な進化を受け、競争力の維持を目指すヘッジファンドにとって、AI活用の重要性が一段と高まっている。

ヘッジファンド運営会社の間では、アンソロピックと提携する動きが広がっている。ミレニアム・マネジメントは同社と組んで、AIを活用したリスク分析ツールの開発を目指す。マン・グループも今年、自社のAI設計・活用を巡ってアンソロピックと提携した。

エクソダスポイントの運用資産額は150億ドル(約2兆3600億円)。2017年に設立された同社は、マイケル・ゲルバンド氏が最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)として率いる。

原題:ExodusPoint Joins Hedge Funds Partnering With Anthropic Over AI(抜粋)

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