欧州系の投資会社EQTは29日、「食べログ」を運営するカカクコムへの株式公開買い付け(TOB)価格を1株当たり3680円から1円引き上げて3681円にすると発表した。同日までだったTOB期限は10月14日まで延長した。

同日、訂正公開買付届出書を提出した。EQTの価格引き上げは5度目となる。カカクコムはEQTによるTOBへの賛同表明を維持する。

EQTはカカクコムの賛同を得て5月13日に1株3000円でTOBを開始した。その後、対抗TOBの開始を提案しているLINEヤフー・米ベインキャピタル連合との間で価格引き上げが相次ぐ争奪戦となっている。EQTのTOBは開始から約5カ月に及ぶ長期戦となる見通しだ。カカクコムの成長戦略への着手が遅れることも懸念される。

LINEヤフー・ベイン連合は条件付きでTOB価格を最大3720円としている。一方、カカクコム株の29日の終値は3791円。EQTのこれまでのTOB価格やLINEヤフー・ベイン連合の条件付き最大価格を上回って推移している。

カカクコムの株主構成はデジタルガレージ(約20.6%)、オアシス・マネジメント(約19.5%)、KDDI(約17.7%)の3社で約58%を占める。TOBの成否は大株主の動向が鍵を握る。LINEヤフー・ベイン連合によるTOBの最大価格3720円はKDDIの協力が前提となる。

TOB期間が長期化する中、カカクコムとKDDIは今月28日、資本提携の解消を発表した。KDDIの広報担当者は、カカクコム株の売却方針を決めており、同社に対する強い影響力を解消する方が双方にとって望ましいと判断したと説明した。資本提携の契約上、カカクコムは経営上の重要事項についてKDDIに事前説明する義務があった。

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--取材協力:エディ・ダン.

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