25日の日本市場では債券相場が下落(金利は上昇)している。インフレ懸念などを背景に米長期金利が大幅に上昇した流れを引き継いでいる。株式は上昇、円は対ドルで158円台後半で推移している。

長期金利(10年国債利回り)は4bpベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して30年ぶりの高水準を連日で更新した。原油高によるインフレや財政への懸念を背景に米30年債利回りが2004年以来の高水準を24日に付けた。株式は銀行を中心に上昇、円相場はニューヨーク終値付近で推移している。

債券先物が取引される大阪取引所

中東情勢を背景とする原油高にAI関連需要のグローバルな強さが加わり、インフレと財政政策の懸念から世界的に金利上昇圧力が加速している。主要な国債市場の平均利回りは07年以来となる4%に上昇しており、他のアセットに影響を与えている。

マーケットコンシェルジュの上野泰也代表は、ウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長が行動でインフレファイターとしての存在感を示すなら米長期金利上昇には歯止めがかかるという見方は明らかに無理があったと前置きし、実際には逆に「タガが外れた」状況でグローバルな長期金利上昇に拍車がかかっていると25日付リポートで指摘した。

株式

堅調な企業業績や景気のほか、配当の権利取り狙いの買いが支えになっている。

日経平均株価は一時400円超(0.6%)、東証株価指数(TOPIX)は同0.9%上げた。TOPIX構成銘柄の約7割が高く、銀行やAI・半導体関連の一角、医薬品などが買われている。半面、ソフトバンクグループや非鉄などは安い。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネジャーは「景気や企業業績が堅調な中で上昇トレンドはある程度維持されている」と指摘。市場は物色の方向性を探っており、日本銀行の政策決定を受けて軟調だった銀行株やハイテク株に「押し目買いを入れる動きがある」と話す。

28日は3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日になっている。藤原氏は、配当狙いの買いがバリュー(割安)株を支えている面もあると述べた。

為替

円は対ドルで158円台後半。高止まりする原油価格と米金利の上昇を受けて、海外市場では159円台まで値下がりした。

三井住友信託銀行ニューヨークグローバルマーケッツ部の山本威調査役は、足元の米経済指標が比較的強く、FRB高官からのタカ派なメッセージが続いていることがドルと金利の上昇につながっていると語る。ただ、「ドル・円は200日移動平均を超えて上昇スピードもかなり速かったため、介入への警戒も残り、上値が若干重くなるのではないか」とも述べた。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは25日のリポートで、原油価格が続伸する中、FRBの10月利上げ期待が高まり「ドルが買い戻されやすい地合いが続く」と指摘。片山さつき財務相の口先介入が出る中、「円安抑制・債券市場安定に向けた当局対応」が焦点になるとした。

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