(ブルームバーグ):アポロ・グローバル・マネジメントは、ソフトバンクグループによる米OpenAIへの投資拡大を支援するため、融資額を90億ドル(約1兆4000億円)と、従来の54億ドルから引き上げる方向で同社と協議している。
交渉が非公開だとして匿名を条件に話した関係者によると、ソフトバンクGのビジョン・ファンド(SVF)2の資産を裏付けとする融資の規模はまだ最終決定していない。
アポロとソフトバンクGの担当者はいずれもコメントを控えた。
アポロは2021年、ソフトバンクGのベンチャーキャピタル・ファンドに、いわゆる時価純資産(NAV)ローンを提供。昨年には9億ドル増額して54億ドルとしていた。NAVローンはファンド資産を裏付けに借り入れる仕組みで、プライベートキャピタル会社が資金を調達する手段となる。
ソフトバンクGは世界有数のAI投資家となっており、投資を賄うためのさまざまな借り入れに注目が集まっている。同社債務の信用リスクに備えるコストは上昇し、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が今週、3年ぶりの高水準を付けた。AIの安全性を巡る懸念が再び強まったことが背景にある。
SVF2は設立以来300件を超える投資を行っており、最近ではChatGPTを開発するOpenAIへの投資を一段と拡大している。
ソフトバンクGはOpenAIに計646億ドルを投資することを約束している。OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は最近、新規株式公開(IPO)の計画が引き続き進んでいるものの、一部投資家が予想していた年内の実施はないとの見方を示した。同社は安全性の問題への対応を優先するため、IPOを27年に先送りした。
ソフトバンクGはOpenAIへの出資持ち分を活用して流動性を確保している。8月には、OpenAIへの持ち分を担保に、アポロなどの貸し手から100億ドルの融資を受けた。
原題:Apollo Mulls Raising SoftBank Loan to $9 Billion for OpenAI Bets(抜粋)
(第3段落を追加し更新します)
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