今年の年末商戦で消費者がオンラインで何を購入するかは、OpenAIのChatGPTなどのチャットボットの影響をこれまで以上に受けるようになると、米ソフトウエア大手アドビが予想している。

アドビは28日、米小売りサイトへのAI経由のアクセスが前年から130%増加するとの見通しを示した。AIを情報収集に利用する買い物客は、AI以外の経路から訪れる消費者より商品を購入する可能性が高く、1回の取引当たりの支出額も多くなるという。

米ウェブサイトへの1兆回を超えるアクセスを追跡するアドビによると、11月と12月のオンライン売上高は6.7%増の2751億ドル(約43兆円)となる見通し。年末商戦は、ボットを活用した買い物が将来、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムが支配する4000億ドル規模のデジタル広告市場をどう変革し得るかを探る手掛かりとなる。

アドビのデジタルインサイト担当ディレクター、ヴィヴェック・パンディア氏は「消費者はAIエージェントと対話し、商品を勧めてもらい、そのやり取りから小売りサイトに移ることへの抵抗感がかなり薄れている」と指摘。「商品について調べ、結果を素早くまとめてもらうため、エージェントへの依存を強めている」と述べた。

アドビによるAIを活用した買い物の分析は、ChatGPTやアンソロピックのClaude(クロード)など独立したプラットフォームから小売りサイトへのアクセスを対象としている。アマゾン・ドット・コムやウォルマート・ドット・コムなどのオンラインストア上で始まるチャットボット検索は、買い物客がすでにそのサイトを訪れているため対象に含まれない。

消費者は商品検索を簡単にするためボットを信頼し始めているものの、AIを使った商品購入はまだごく一部にとどまる。アマゾンで商品を購入するためにショッピングボットを使いたくても、同社がパープレキシティとメタ・プラットフォームズのAIアシスタントをブロックしているため、利用できない。

アドビによると、年末商戦では引き続き電子機器と衣料品が最大のカテゴリーとなるが、食料品と玩具への支出はより速いペースで伸びる見通し。感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間に値引き率が最も大きくなり、掃除機とビデオゲームの売り上げが最も大きく伸びるという。

パンディア氏は「高額商品だけでなく、日常の必需品にも広がっている」と述べた。

原題:AI-Assisted Shopping to Rise 130% During Holidays, Adobe Says(抜粋)

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