トランプ米大統領は、カナダを欧州連合(EU)の準加盟国とする動きが米国に有害だと判断した場合、EUからの輸入品に新たな関税を課すか、一部の貿易を停止する可能性もあるとの考えを示した。

トランプ氏は16日、この提案について記者団から問われ、「彼らがそうするなら、それが少しでも敵対的な行為だと私が判断すれば、非常に重い関税を課すか、欧州との多くの分野で貿易を停止する」と述べた。

さらに「善意なら問題ないが、欧州が悪意を持ってそうするのであれば、欧州に非常に重い関税を課す」と語った。

EUの行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は16日、フランス・ストラスブールの欧州議会で行った一般教書演説で、カナダをEU初の準加盟国とすることを提案。出席したカーニー加首相に対し、この構想で協力したい考えを示した。

トランプ氏の発言は、長年の同盟国で経済的な結び付きも強い米国とカナダの間でくすぶる貿易戦争をさらに激化させる恐れがある。先月、通商協議が決裂した後、トランプ氏はカナダから輸入する200億ドル(約3兆1200億円)相当の製品に50%の関税を賦課。カーニー氏も報復措置として米国製品にほぼ同規模の関税を課した。

トランプ氏は16日、カナダ製品を米連邦政府の調達対象から制限するとの警告を実行に移し、北の隣国に対する圧力をさらに強めた。

カナダ政府は、EUを含む世界各国・地域との経済関係を強化する意向を明確にしている。複数年にわたる戦略転換の一環として、主に南の米国に向いていた貿易の流れを東西にも振り向けることを目指している。

ただ、カナダをEUの「準加盟国」とする提案については、それが具体的に何を意味するのかを含め、不透明な点が多い。交渉に数年を要する可能性もある。

原題:Trump Floats EU Tariffs If Canada Invite Deemed Hostile Act (1)(抜粋)

--取材協力:Laura Curtis.

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