(ブルームバーグ):米政府は、薬物対策の義務を果たしていないとする指定国からベネズエラを除外した。コロンビアについても、新政権がコカイン密売対策を進めれば、来年にも指定解除に踏み切る可能性を示した。
トランプ大統領は、1月に米軍がマドゥロ大統領を拘束して以降、犯罪組織トレン・デ・アラグアのニーニョ・ゲレロ指導者の殺害も含め、ベネズエラが麻薬カルテル対策で協力していることを理由に挙げた。
トランプ氏は15日に議会に送った声明で、「ロドリゲス暫定大統領の下での前向きな措置を踏まえ、ベネズエラはもはや、薬物対策の義務を明らかに果たしていない国に指定されるべきではないと判断した」と説明した。
コロンビアについては当面、義務を果たしていないという指定が維持される。ただ、トランプ氏はコカイン生産が過去最高に達した責任はペトロ前大統領にあるとし、8月に発足した新政権は評価している。
トランプ氏によると、デラエスプリエジャ大統領が掲げるコカ栽培とコカイン生産に対する積極的な取り締まりが進めば、コロンビアは来年、指定が解除される可能性がある。
トランプ氏は「極左の前政権がもたらした無能と混乱のみを理由に据え置かれている『明確な不履行』という指定状態について、解除を検討するつもりだ」とした。
保守派の指導者が相次ぎ勝利していることを受け、麻薬対策を巡る米国と南米諸国との関係は再構築されつつある。トランプ氏はベネズエラに対し、同氏が「麻薬テロ組織」と呼ぶ集団の解体や、同国を経由して米国に向かう麻薬密売の阻止で、さらに目に見える進展を遂げることを期待するとした。
また、コロンビアは今や、米国にとって「西半球で最も重要な安全保障上のパートナー」としての役割を再び担う態勢が整っているとも指摘した。
マリア・コンスエロ・アラウホ駐米コロンビア大使は、同国は利用可能なあらゆる合法的手段を用いて違法作物を根絶する戦略を実施すると表明した。
アラウホ氏は声明で、「われわれの目標は、違法作物や製造施設、原料物質から、密売ルート、犯罪資金、指揮系統、国際ネットワークに至るまで、麻薬密売の連鎖全体に立ち向かうことだ」と述べた。
コロンビア憲法裁判所は、健康や環境に及ぼす潜在的なリスクを理由に、除草剤グリホサートの空中散布再開に厳しい条件を課している。デラエスプリエジャ政権は代替除草剤の試験にも動いているが、グルホシネートアンモニウムを使う予定だった実証試験の一つは、法的に差し止められている。
原題:Trump Lifts Venezuela Narco Status and Says Colombia May Follow(抜粋)
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