顧客管理ソフトウエア最大手の米セールスフォースは、アナリスト予想を上回る長期売上高見通しを示した。AIツールとの競争に直面する中でも、売上高の伸びを加速できることを投資家に示す内容となった。

ロビン・ワシントン最高執行・財務責任者(COFO)は16日、同社の年次イベントで、2030年1月期の売上高を630億ドル(約9兆8000億円)と見込んでいると明らかにした。この見通しには、昨年11月に買収を完了したインフォマティカの売上高が含まれる。ブルームバーグの集計データによると、アナリスト予想平均は614億ドルだった。

同社の株価はニューヨーク市場で250.54ドルで取引を終えた後、時間外取引ではほぼ横ばい。6月22日の安値以降67%上昇しているが、年初来ではなお5.4%下落している。

顧客管理ソフトで業界をリードするセールスフォースは、AI製品の開発が進む時代に成長できる力を示すことが求められている。同社は今週のイベントで、有力AIスタートアップのアンソロピックとの提携をアピールしており、同社との直接競争を巡る投資家の懸念緩和につながっている。

シティグループのアナリスト、タイラー・ラドキー氏はリポートで、同イベントで顧客や提携先と交わした話は「1年前と比べて明らかに前向きなもので、セールスフォースのAI製品戦略とその遂行に対する信頼感が高まっている」と記した。

原題:Salesforce Sees $63 Billion in Revenue in Fiscal Year 2030(抜粋)

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