(ブルームバーグ):金相場は16日に反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)がこの日利上げに踏み切ることがほぼ確実視される中、トレーダーは原油価格の小幅下落と利上げ観測をてんびんにかけている。
過去2日間下落していた金はこの日、一時1.1%高となり、1オンス=4340ドルを上回った。原油は、供給混乱を背景とした上昇が行き過ぎたとの見方から下落し、インフレ懸念が幾分和らいだ。一方で、先週発表されたインフレ指標が予想を上回り、利上げ観測が強まったことを受け、市場は米利上げの確率を93%と織り込んでいる。借り入れコストの上昇は通常、利息を生まない金にとってマイナスとなる。
米10年国債利回りは約20年ぶりの高水準に上昇した後、低下した。世界的な債券売りは、活発な設備投資に加え、最近のエネルギー価格急騰がインフレを悪化させたことを背景に進んでいる。短期的な金融政策の影響を受けやすい米2年国債利回りも小幅に低下し、金への圧力が幾分和らいだ。
投資家はFOMCが2023年以来初めて利上げに踏み切ると予想している。利上げを見送った場合や、ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加利上げについて曖昧な姿勢を示した場合は、インフレが高止まりするリスクから投資資金を守るため、トレーダーが長期債に一段と高い利回りを求める可能性がある。
オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)のストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「市場は今週のFOMCでの利上げの可能性をすでに高く織り込んでおり、最大の不透明要因は利上げそのものより、その後に何が起きるかだ」と指摘。「米金融当局が追加引き締めの余地を残せば、金は一段と下落しやすくなる可能性がある」とし、4250ドルの重要な支持線を割り込めば4000ドルに向けた下落もあり得ると述べた。
シンガポール時間午後0時25分(日本時間同1時25分)時点で、金現物は0.8%高の1オンス=4326.57ドル。銀は1.5%高の1オンス=64.60ドル。
原題:Gold Rises as Traders Weigh Oil Decline Before Key Fed Decision(抜粋)
--取材協力:Wendy Wells.
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