(ブルームバーグ):商船三井の橋本剛会長は同社が保有する原油タンカーの一部を売却する計画だと明らかにした。中東緊迫化の影響でタンカー需給が逼迫し、中古船の価格が上昇している好機を生かす考えだ。
橋本会長は16日にタイのバンコクで行ったインタビューで、「この機会を逃してはならない」とし、タンカーの価格は「われわれにって非常に魅力的だ」と述べた。橋本会長によると、商船三井は年間1ー2隻のペースで中古タンカーを売却する計画だ。
ホルムズ海峡の通航が難しくなる中、産油国はアジアや欧州の顧客に原油を届けるために迂回ルートを利用せざるを得なくなっている。直ちに投入できる既存船の需要の高まりで、中古船の価格が新造船を上回る異例の事態となっており、原油タンカーの保有企業は売却により大きな利益を得ることができる。
商船三井は6月末時点で液化天然ガス(LNG)船や自動車船など947隻の船隊を抱えており、うち38隻が原油タンカーだ。
商船三井の株式を保有し、アクティビスト(物言う株主)として知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントは4月、商船三井のバランスシート上に計上されている船舶や不動産の未実現利益に対する取り組みが不十分との考えを表明していた。
一方で新造船のコストは上昇し、調達も難しくなっており、船を手放すことに伴うリスクもある。
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