(ブルームバーグ):普段は相いれない立場の人物が、AIを巡って思わぬ共闘を見せている。
AIが安全や繁栄への脅威を高めているとの懸念から、進歩派の急先鋒であるバーニー・サンダース上院議員と、保守派の論客スティーブ・バノン氏という異色の組み合わせが、安全対策の強化を求める点で足並みをそろえた。
両氏は15日、ワシントンで開かれたイベントに登壇。AIには壊滅的な結果を招きかねないリスクがあるほか、AI企業が巨大な権力を握り、人間の利益を脅かしているとそれぞれ警告した。
サンダース氏とバノン氏はいずれも、AI業界の富豪らが技術開発を急ぎ過ぎていると批判した。ただ、サンダース氏は議会による対応を支持する。超党派の支持が必要で、時間のかかる取り組みだ。一方、バノン氏はトランプ大統領による行政措置を望んでいる。
バノン氏は「法制化は非常に複雑で時間もかかる。技術も、その可能性も複雑で、最悪の場合に生じ得る危険も計り知れないからだ」と述べた。
終日開かれたこのイベントには、投資家のフランク・マコート氏やマサチューセッツ工科大学(MIT)の経済学者ダロン・アセモグル氏も参加した。背景には、最先端AIシステムに人間の制御が及ばなくなるリスクが高まっているとのシリコンバレーの研究者らの警告をきっかけに、AIへの不安が一段と強まっていることがある。
議会やトランプ政権に対しては、AIリスクへの対応を求める声が強まっているものの、近く具体的な措置が講じられる兆しはほとんどない。サンダース氏は演説で、現状に不満を示した。
サンダース氏は「多くの科学者が起こり得ると考えているように、AIが人間の知能を超えれば、人間の手に負えなくなり、壊滅的な結果を招く恐れがある」と指摘。「民主、共和両党の下で議会は対応を怠ってきた。今や、この問題に対する大統領の無知は、実に恥ずべきものだ」と述べた。

2016年の大統領選挙でトランプ氏の勝利を支えたバノン氏は、サンダース氏の直後に登壇し、「リスクを非常によくまとめてくれた」と同氏を称賛した。
その上で「当然ながら、米大統領について彼と私の意見はかなり違う。それでも党派を超えようと努めているし、そうしなければならない」と述べた。

原題:AI Fears Give Bernie Sanders a Rare Moment of Unity With Bannon(抜粋)
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