(ブルームバーグ):アライアンス・バーンスタイン(AB)の債券担当シニア投資ストラテジスト、ティエリー・タグリオーネ氏は、AI開発の減速を求める声が上がっても、大手テクノロジー企業が資金調達や設備投資を進める動きは止まらないとの見通しを示した。
タグリオーネ氏は、ハイパースケーラーやデータセンター運営会社による資金調達について、「これらは長期的な資金調達計画だ。懸念はもっともだが、われわれが話しているのは10年、あるいはそれ以上の期間の話だ」として、「週末のニュースで計画が頓挫することはない」と述べた。
アンソロピックやOpenAIなど、世界最大級のAIプラットフォームを率いる幹部らは、安全性を巡る潜在的な問題を理由に、最も高度なモデルの開発ペースを落とす時期が来ているとの考えを示した。同セクターの株式バリュエーションには一定の調整がみられた。ただ、一部の投資家の間では、信用リスクの可能性や、AIインフラへの投資が実際に採算に見合うのかを巡る懸念がすでに強まっていた。
ABは引き続き、主要なAIハイパースケーラーが短期的に名目設備投資額を増やし続けると予想しており、来年の支出額は1兆ドル(約154兆円)を超えると見込んでいる。ただ、今後数年で支出の伸びは鈍化し、最終的には勢いを失うことで、時間の経過とともに米国の経済成長全体の重しになるとABはみている。
タグリオーネ氏は、「AI主導の成長がどの程度持続可能なのかについては、依然として多くの疑問が残っている」と述べた。
ABによると、世界の主要ハイパースケーラーやデータセンターに関連する債券発行額は年初来で3300億ドル超と過去に例のない規模に達しており、米国債の長期ゾーンに対する圧力の一因となっている。それでも同社は、このセクターには選別すれば投資機会があるとみている。
タグリオーネ氏は「ボラティリティーは続く可能性が高いが、長期的な資金調達計画そのものは維持されている」と強調した。
原題:AI Slowdown Calls Won’t Halt Fundraising, AllianceBernstein Says(抜粋)
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