米ヘルステクノロジー企業テンパスAIの創業者が、AIモデルの開発ペースを落とすよう訴えるアンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)への支持を表明した。テンパスAIは世界のほぼ全ての大手製薬会社と協業している。

同社のエリック・レフコフスキーCEO(57)は14日、ニューヨークのブルームバーグ・ニュース本社でのインタビューで、「モデルが今や自ら学習し、自ら能力を高めていることを考えれば、ある時点で『これはわれわれの手に負えなくなるのではないか』と思う状況は想像できる」と語った。

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Photographer: Benjamin Fanjoy/Bloomberg

共同購入クーポンサイトを運営するグルーポンの共同創業者でもあるレフコフスキー氏は、安全保障上の理由に加え、資本効率の観点からもAI開発の減速に賛成だと述べた。

アンソロピック、OpenAI、スペースXがヘルスケア分野で進めている取り組みを評価し、米大手プレーヤーが投資ペースを緩めれば同国が後れを取るとの懸念は大きくないとの見方を示した。

同氏は「時速100マイルで走っているところを70マイルに落としたとしても、現実的な危険があるとは思わない」と述べ、「世界の他国がわれわれを追い抜くことはないだろう」と語った。

レフコフスキー氏は、妻が乳がんと診断された直後の2015年にテンパスAIを創業した。シカゴを拠点とする同社は、臨床・分子データで世界最大級のデータベースを構築している。このデータを製薬会社にライセンス供与し、臨床試験の設計や患者に適切ながん治療薬を選ぶために活用している。心血管疾患など他の領域への事業拡大も目指している。

テンパスAIの株価は24年6月の新規株式公開(IPO)以降68%上昇し、時価総額は112億ドル(約1兆7300億円)となっている。同社はレフコフスキー氏が立ち上げ、評価額が10億ドルを超えた6社のうちの1社だ。

原題:Tempus AI Founder Supports Anthropic CEO’s Call for Slowdown(抜粋)

--取材協力:Madison Muller、Reto Gregori、Robert Langreth.

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