合わせて約37億ユーロ(6600億円)規模の借り換えを予定する欧州のジャンク級(投機的格付け)企業が、大幅に高い金利を受け入れる構えだ。先送りすれば調達コストがさらに上昇するとの見方が背景にある。

ブルームバーグがまとめたデータによると、欧州のハイイールド債市場では14日、少なくとも7件の借り換え案件が発表され、今週は6月以来最も活発な1週間となる見通しだ。借り手には自動車部品メーカーのZFフリードリヒスハーフェンやギャンブル向けソフトウエア会社プレイテックが含まれ、数年先に償還期限を迎える債務の借り換えを進めている。ドイツの製薬会社グリューネンタールは、2030年に償還期限を迎える債務まで借り換えの対象として検討している。

2028年償還債を借り換える必要がある企業は、金利がさらに上昇し、信用スプレッドが拡大する前に資金調達に動いていると、案件に詳しい複数の関係者は明らかにした。9月末にかけて買収関連の債務が大量に市場に出てくるのを前に、借り換えを急いでいる面もあるという。買収関連債務の発行が相次げば、投資家が借り換え案件に振り向ける余力が乏しくなるとみられている。

企業は通常、債務の償還期限を迎える1年-1年半前に借り換え手続きを始める。足元で資金調達に動いている企業は、既発債の低い金利での支払いを続けるメリットを捨て、金利がさらに上昇する前に借り換えることを選んでいる。

欧州中央銀行(ECB)が先週、政策金利を2.5%に引き上げたのに続き、市場では2027年10月までにさらに3回の利上げが実施されるとの見方が織り込まれている。米連邦準備制度(FRB)も16日、3年ぶりに利上げに踏み切ると広く予想されている。原油価格は14日、1バレル=108ドルを上回った。サウジアラビアの主要原油パイプラインが閉鎖されたことを受け、インフレ再燃への懸念が一段と強まった。

ゲーム・宝くじ端末メーカーのブライトスター・ロッタリーは先週、ハイイールド債市場で借り換えの先陣を切った。同社はクーポン金利2.375%の2028年4月償還債を、利回り5%の2032年償還債に借り換えた。

14日には借り換え案件が相次いだ。ZFフリードリヒスハーフェンでは、借り換えに伴い調達コストが大幅に上昇する。事情に詳しい関係者によると、同社は期間4年半の新たな社債を利回り約6.25%で発行する。調達資金は、クーポン金利が最低2%で、2027年半ばから2028年に償還期限を迎える複数の既発債の借り換えに充てるという。

原題:Junk Firms Are Refinancing Debt Early on Fear Costs to Rise (1)(抜粋)

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