(ブルームバーグ):来週の円相場は、急速に進んだ円高に巻き戻しが入る可能性がある。日本銀行の利上げは織り込み済みで、声明や植田和男総裁の会見次第で先行きの過度な利上げ織り込みが修正されやすい。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定も控えて、神経質な展開が予想される。
◎あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 日銀は、利上げに加えて利上げペース加速の示唆がなければハト派的。株安と原油高の経済影響も考慮されるはずで、踏み込んだ発信は期待しにくい
- FOMCは11日の米消費者物価指数(CPI)を受けた利上げの有無が焦点。実施されればドル買い、見送りならドル売りだろう
- ドル・円は200日移動平均(158円50銭付近)が意識されるが、介入警戒で157円より上は重い。年末予想は155円を維持
- 内閣改造も注目。ベッセント米財務長官の意向が反映される形でリフレ色が弱まるかどうか注視したい
- 予想レンジは152ー157円
◎トレイダーズ証券の井口喜雄市場部長
- 日銀は海外勢が期待するほどタカ派とはならないだろう。足元の円高や株安も背景に、植田総裁が踏み込んだ姿勢を示すとは考えにくい
- 日銀会合後は材料出尽くしで円が売られる可能性。156円台までのスピード調整を意識しておきたい
- FOMCはCPI次第だが、よほどのインフレ鈍化が見られない限り利上げの方向
- 円高トレンドと判断するには早い。「FOMC据え置き・日銀連続利上げ示唆」のリスクシナリオでもドル・円の下値は152円台前半まで
- 予想レンジは152ー156円
主な予定
- 15日:20年利付国債入札
- 16日:FOMCが政策金利発表、ウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見
- 17日:米10年インフレ連動債入札
- 17日:英中銀が政策金利発表
- 18日:8月の全国CPI
- 18日:日銀が金融政策決定会合の結果発表、植田総裁会見
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