韓国銀行(中央銀行)は、韓国の半導体メーカーに連動する海外のデリバティブについて、急速な市場拡大が韓国市場の値動きを増幅させる恐れがあるとして監視強化を求めた。最近の相場変動の一因として、米ヘッジファンド、シチュエーショナル・アウェアネスによるレバレッジ取引を挙げた。

韓国中銀は10日、国会に提出した半期の金融政策報告書で、1-7月に韓国総合株価指数(KOSPI)が異例の値動きとなった要因として、韓国市場における半導体株の集中、外国人投資家によるポートフォリオの組み替え、国内のレバレッジ拡大・解消を挙げた。

報告書によると、海外ヘッジファンドも相場変動を増幅した。韓国の半導体株でレバレッジを効かせた大規模なポジションを積み上げた後、7月の相場急落局面で解消したという。韓国中銀は一例として、AI特化型のシチュエーショナル・アウェアネスを挙げた。同ファンドは世界の半導体メモリー企業への投資で最大4倍のレバレッジをかけたと伝えられているという。

韓国の半導体メーカーに連動する海外金融商品の需要は急増している。ブラックロックの米上場韓国株を対象とする上場投資信託(ETF)は、ポートフォリオの約4分の1をSKハイニックスが占めるが、7月の1週間で過去最高の28億ドル(約4300億円)が流入した。韓国中銀は、海外の資金フローが韓国市場に波及する経路が増えていると指摘した。

サムスン電子とSKハイニックスに連動し、香港上場のレバレッジ型ETFの時価総額は、上期に20倍超に膨らんだという。ETF運用会社とのトータル・リターン・スワップ(TRS)をヘッジする世界の銀行が、韓国の現物株や先物、オプションを取引したことも、国内の株価変動を増幅したとみられると韓国中銀は指摘した。

原題:Bank of Korea Warns on Derivatives Tied to Korean Chipmakers(抜粋)

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