アメリカのトランプ大統領率いる与党・共和党が11月の中間選挙にあわせ異例の党大会を開きました。開催地は南部テキサス州。“保守の牙城”とされてきたこの地に、いま異変が起きています。
アメリカ トランプ大統領
「私はテキサス州で3回とも大勝利を収め、最多得票を獲得した。テキサスの歴史上で最多の票数だ。信じられるか?」
共和党大会が開かれている南部・テキサス州。トランプ大統領がアピールした通り、与党・共和党は38年間もの間、この州の上院選挙で負けたことがありません。ところが、この“保守の牙城”でいま歴史的な大接戦が繰り広げられています。
その中心にいるのが、野党・民主党の新星、37歳のタラリコ氏。テキサス州では「将来の大統領候補」との声も上がる若手のホープです。
民主党 タラリコ候補
「我々は団結の政治、友情の政治、そして“愛の政治”を実践している」
神学校で学んだ経歴を持つタラリコ氏は、キリスト教の教えに基づく“愛”や“融和”を説き、社会の分断に嫌気がさした幅広い有権者に支持を訴えています。
民主党 タラリコ候補
「この国の本当の戦いは、右派と左派ではなく、上流と下流の戦いだ」
こうした主張が実際に新たな支持者の獲得にもつながっているようです。
元共和党の支持者
「私は元共和党支持者です。タラリコ氏は党派を超越しています。一人の人間としてだれもが平等で尊厳ある生活を送れる社会を目指しています」
一方、共和党側の候補者は“トランプ氏と親密な関係”で知られる人物です。
記者
「テキサス州の共和党候補、パクストン氏が演説を行っています。トランプ大統領の強い支援を受けるMAGA派の候補です」
共和党 パクストン候補
「私はアメリカン・ドリームを守るために戦います」
世論調査では軒並み“接戦”。最新の調査では、タラリコ氏が5ポイントリードしています。共和党は、もしここで敗れると上院での多数を失う可能性さえあります。いらだちを募らせるトランプ氏は。
アメリカ トランプ大統領
「タラリコ氏は奇妙な風貌だ。彼は悪い候補者だ。テキサスの石油産業をつぶそうとしている」
強い言葉遣いで批判するトランプ氏。専門家はその理由について「テキサスの選挙戦が政権の行方にも影響を与える重要なものだからだ」と指摘します。
選挙コンサルタント フロムバーグ氏
「与党も野党も“テキサスが変わればアメリカ政治が変わる”と認識している。タラリコ氏は自身の発信の中でテキサスの有権者だけでなく、 全米の人々にも響くものをつかんだ」
大接戦のテキサス州。トランプ支持のMAGA派と民主党の新星の戦いはますますヒートアップしていきそうです。
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