(ブルームバーグ):サッカー・アルゼンチン代表のスター選手、リオネル・メッシ氏がスペインのサッカークラブを新たに買収する見通しだ。39歳のメッシ氏は現役生活の終盤を迎える中、ビジネス活動に一段と軸足を移している。
メッシ氏はスペイン2部のエルデンセの過半数株式を取得することで暫定合意に達した。同クラブの広報担当者がブルームバーグ・ニュースに明らかにした。協議について知る別の関係者によると、デューデリジェンス(資産査定)を経て、数日以内に最終合意に達する見通しだ。
メッシ氏の代理人はコメントを控えた。この暫定合意についてはEFE通信が先に報じた。
史上最高のサッカー選手と広く評価されているメッシ氏は8月、アルゼンチン代表からの引退を発表した。ただ、米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミではプレーを続ける。
メッシ氏は今年、ビジネス活動を活発化させている。4月にはスペイン5部コルネジャの買収を発表し、5月にはバルセロナの著名な建物を購入することで合意した。同氏が出資するアルゼンチンのレストランチェーンは8月、スペインに進出すると発表した。
エルデンセを買収すれば、ビジネスを拡大するメッシ氏の保有クラブはさらに増える。同氏の家族はアルゼンチンでレオネスというクラブを設立している。また、メッシ氏はチームメートのルイス・スアレス氏とともにウルグアイのクラブにも出資している。現役引退後にインテル・マイアミの株式を取得できる権利も持つ。
メッシ氏は、ビジネスのポートフォリオ全体でどのような戦略を描いているのか明らかにしていない。現役選手や元選手が小規模なクラブを買収するケースは増えているものの、複数のクラブを保有するのは珍しい。世界有数の大手クラブや投資家には、複数の国でチームを保有している例もある。
エルデンセは、スペイン沿岸部のバレンシア州エルダを本拠とする創設105年のクラブだ。コルネジャとは異なり、プロリーグに所属している。クラブはその歴史の大半を2部、3部、地域リーグで過ごし、2000年前後には存続の危機に瀕していた。本拠地スタジアムの収容人数は5776人。
サッカー以外では、メッシ氏はスペインに上場する不動産投資信託(REIT)や、米国を拠点とするベンチャーキャピタル(VC)ファンドなどの事業も手掛けている。
メッシ氏は投資に加え、スポンサー契約や選手契約による収入を背景に、資産額が10億ドル(約1500億円)を超えると推定される数少ない現役アスリートの1人だ。この中には、長年ピッチ上でライバルだったクリスティアーノ・ロナウド氏も含まれる。ロナウド氏はスペインのサッカークラブ、アルメリアを所有している。
原題:Messi to Buy Spanish Team as He Moves Toward Retirement (2)(抜粋)
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