AIを搭載された機械が自分で考えて行動する「フィジカルAI」。SFの世界の技術が現実となり、急ピッチで開発が進められるなか、新たな課題も生まれています。
きょう、都内で行われたAIやロボットの最新技術が集結した展示会。
AIを搭載し、自分で考えて動くことのできるロボット=「フィジカルAI」の犬型モデル。飛び跳ねたり、足踏みしたりと軽快な動きを見せていましたが、突然、大きな音を立てて転倒。足は不自然に折れ曲がり、全く動かなくなってしまいました。
いったい、何が起きたのでしょうか?
記者
「こちらのパソコンでハッキングをすると、犬型のロボットが動かなくなるということです」
ロボットがサイバー攻撃を受けたというのです。
サイバー攻撃といえばパソコンが乗っ取られるイメージですが、AIを搭載したロボット「フィジカルAI」もインターネットなどに接続して利用されるケースが多いため、そこを狙われるというのです。
VicOne 小田章展カントリーマネージャー
「制御を奪われると、何かに対して物を壊すとか、危害を加えるみたいなことに繋がりかねないので、できることが多い反面、リスクとしては単なるIoT製品ではない」
人手不足が深刻化するなか、産業やサービスの現場での活用が期待されるフィジカルAI。社会への普及が進むにつれ、新しい課題も生まれてきています。
記者
「こちらの救急車で運ばれてきたのは、人型ロボットです」
担架に乗せられ、エンジニアに“治療”される人型ロボット。きのう、GMO AI&ロボティクス商事が発表したのは、人型ロボットを現地で修理するなどの新たなサービスです。
人型ロボットはいま、病院や空港などで活用に向けた実験が始まっている一方、故障への対応などのサポートが課題となっています。
GMO AI&ロボティクス商事株式会社 内田朋宏 社長
「例えば、製造業の現場だとラインが止まってしまうので、その場で修理できるならすぐ修理して、運用が止まらないようにする」
GMOは先月、北京で開かれたロボットの運動会に日本企業として唯一参加し、1500メートルなどを見事に走り切りました。一方で、壁に激突し、故障する場面もありましたが、復旧にかかった時間は10分程度だったといいます。
GMOインターネットグループ 廣本一真さん
「事前に予備のパーツを持っていたというところと、どのように取り替えればいいかという知識を持ったエンジニアがその場にいた」
近い未来、私たちにとって身近な存在となるはずのフィジカルAI。その開発と並行して、安心して利用できるための取り組みが続けられています。
味の素が「ピュアセレクト」など21品目値上げ 12月1日の納品分から 「企業努力の範囲内でコストアップを吸収することが困難」