ソフトバンクグループは9日、OpenAIへの追加出資などに関わる総借入限度額400億ドル(約6兆1000億円)のブリッジローン契約を巡り、期限前返済を行うと発表した。借り入れた300億ドルについて、借入残高259億ドル全額を15日付で返済する。

ブリッジローンの最終返済期限は2027年3月。ソフトバンクGは3月にブリッジファシリティ契約を締結した。

ソフトバンクGはOpenAIをはじめAI関連投資に伴う巨額の資金需要を抱え、ブリッジローンや社債などさまざまな手段で資金を調達してきた。この結果、借入金や社債残高が積み上がり、調達金利の上昇で財務費用の増加が見込まれる。9月には日本企業として過去最大となる1兆円の個人投資家(リテール)向け社債の発行条件を決定した。

ソフトバンクグループの孫正義社長

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、カーク・ブードリー氏は、市場では借入金の多さや財務負担への警戒が強まっていると指摘。ブリッジローンを社債などで借り換え、返済期限を長期化する動きについて、「こうした環境では早めに資金調達を済ませ、不必要な波乱を避ける方がいい」と話した。

ソフトバンクGは来週、ニューヨークで投資家との会合を開き、ドル建ての投資不適格級債券(ジャンク債)を発行した場合の需要を探る。事情に詳しい関係者によると、後藤芳光最高財務責任者(CFO)ら幹部が14日から17日にかけて、シティグループのニューヨークオフィスで対面協議を行うという。

--取材協力:Min-Jeong Lee.

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