南フランスのリビエラにあるルノワール美術館に、2人組の窃盗犯が侵入し、絵画2点を持ち去った。4点を盗み出したが、うち2点を逃走中に現場に落とした。欧州各地の美術館では盗難事件が相次いでおり、警備体制の不備が浮き彫りになっている。

マルセイユ検察当局の発表によると、盗まれたのは印象派画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの「コロンナ・ロマーノ夫人の肖像」と「井戸端の若い女性」。一方、「マダム・ピション」と「読書するココ」は美術館の庭に残されていた。検察によれば、4点はいずれも、カーニュシュルメール市にある同美術館で最も価値の高い作品だった。

同市のブライアン・マソン市長がフェイスブックへの投稿で明らかにしたところによれば、警察は現地時間8日午前5時53分にルノワール美術館に到着した。警報が作動してから5分後だったという。

市長は「ルノワール美術館を襲撃することは、カーニュシュルメールの歴史と文化遺産の一部を攻撃することにほかならない」と記した。市当局は追加のコメント要請に応じていない。

同美術館はルノワールが晩年に過ごした最後の住居を利用している。

今回の盗難を受け、フランスの美術施設の警備体制に対する監視の目は一段と厳しくなりそうだ。昨年10月にはパリのルーブル美術館で1億ドル(現在の為替レートで約154億円)相当の美術品が盗まれる事件が発生。白昼堂々と行われたこの犯行で、美術館や政府当局者は面目を失い、文化省は33項目からなる対策を打ち出した。

欧州の近隣国でも同様の事件が発生している。先月にはスペイン東部の中世の街にある美術館から、約3000年前の腕輪や鉢など、主に金で作られた品々が盗まれた。ウィーンの美術博物館では、約400万ドル相当のヴァンクリーフ&アーペルのネックレスが盗まれた。

原題:Renoir Museum on French Riviera Targeted in Artwork Heist (2)(抜粋)

--取材協力:James Regan、Gaspard Sebag.

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