米軍はイランのカーグ島付近と港湾都市ジャスクの標的を攻撃した。FOXニュースが8日報じた。戦争が7カ月目に入る中、新たな軍事的エスカレーションとなった。

FOXニュースの記者は匿名の米政府高官の話として、標的にはイランの石油タンカーが含まれていたとソーシャルメディアの「X(旧ツイッター)」に投稿した。イラン政府に降伏を迫る取り組みの一環だとしている。

北海ブレント原油先物は1バレル=98ドル前後で引けた後、カーグ島付近で爆発音があったとの報道を受けて時間外で上昇した。同島はイラン本土から約24キロメートル沖合に位置する主要な石油輸出拠点で、イラン産原油輸出の約90%がここから積み出される。

ホワイトハウスと米中央軍にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。

米国は対イラン政策の重点をおおむね経済的圧力に移したとしているものの、それ以降も暴力行為が繰り返し発生している。

イランの半国営タスニム通信はこれに先立ち、米軍のミサイルがカーグ島沖でイランのタンカーに命中したと報じた。イラン国営テレビは革命防衛隊(IRGC)の声明を引用し、クウェートとバーレーンの埠頭付近の全タンカーが「標的となるため、乗組員は直ちに船舶から退避すべきだ」と報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、イランが7日に米海軍艦艇に対する攻撃を開始したと報じた。匿名の米政府当局者らを情報源とする同報道によると、米艦艇の被弾はなかった。

米軍による攻撃はこれまで、主に同島の軍事施設を標的とし、エネルギー関連インフラへの攻撃は控えてきた。ただ、トランプ米大統領は石油施設を攻撃すると威嚇している。戦争が長期化する中、米国とイランはホルムズ海峡の支配を巡って攻防を続けている。

戦争前には世界の石油供給の5分の1がホルムズ海峡を通過していたが、米国とイスラエルが2月末に対イラン戦争を開始して以降、同海峡はほぼ閉鎖された状態にある。こうした膠着状態を受け、世界のエネルギー価格は急騰している。

イランは同海峡を船舶の通航に開放する合意を巡り、オマーンと協議しているが、両国は船舶に料金を課す可能性が高い。米国とその同盟国は、これまで無料で通航できた国際水路にいかなる料金を課すことにも反対している。

原題:US Hit Targets Near Iran’s Kharg Island, Fox News Says (1)(抜粋)

(タスニム通信、イラン国営テレビ、WSJによる報道を加えます)

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