(ブルームバーグ):8日の外国為替市場で円は対ドルで154円台前半と半年ぶりの高値圏で推移。日本銀行の利上げ観測を背景に一段の円高余地を探りそうだ。債券は上昇(利回りは低下)する見込み。
円は7日の夕方以降、目立った材料がない中で急伸し、一時154円06銭と2月以来の高値を付けた。米国の祝日で薄商いとなる中、155円を割り込んだことでストップロスを巻き込み、円買いが加速した。
みずほ銀行国際為替部の長谷川久悟マーケット・エコノミストは、前日の円急伸は「サプライズ」と指摘。片山さつき財務相の留任観測や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による国債購入の増加期待などから、なお強含む余地がある半面、日銀金融政策決定会合などがある来週の中銀ウイークを前にいったん膠着(こうちゃく)する可能性もあると話す。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは8日付のリポートで、ドル・円は2度の円買い介入でも割れなかった155円を下回ったことで、「相場は転換点との見方が広がりやすい」と指摘。その上で、11日に発表される米消費者物価指数(CPI)に向けて円高のスピードは緩む可能性があるとみる。
債券
債券は上昇する見込み。先物は夜間取引で上昇した。きょうは発行予定額2兆5000億円程度の5年利付国債入札が予定されている。
SMBC日興証券の奥村任チーフ金利ストラテジストは、債券相場は底堅く推移すると予想。入札については、利上げの織り込みが進んで5年債利回りが高くなっており、十分な需要が集まり「無難」に消化されるとみる。
先物の夜間取引で中心限月9月物は7日の日中取引終値比15銭高の126円16銭で終えた。奥村氏の先物の予想レンジは125円90銭-126円30銭、新発10年債利回りは2.9-2.94%(7日は2.93%で終了)。
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.