日銀の利上げ観測で長期金利が3%を突破するなど、かつての「ゼロ金利」から「金利のある世界」への転換が、保険や銀行などの金融業界で鮮明になっています。
都内にある生命保険の窓口。
住友生命担当者
「利回りっていうところを見ていただいても非常に魅力的になっている」
担当者が提案していたのは貯蓄型の保険商品です。
「魅力的」とアピールする背景にあるのは、金利の上昇です。日銀は現在、政策金利を1%まで引き上げていますが、今後、利上げを加速するとの観測などから、長期金利も上昇し、今月、3%の大台を突破しました。
住友生命 都心総括部 湯野貴裕 部長代理
「利率が上がることによって将来の受け取り額が増えますので、魅力的に映るというところで提案しやすくなっている」
保険料を集め、国債などで運用する生命保険会社。金利の上昇で運用益が増えた分、契約者が受け取るお金を増やすことなどにより、より多くの契約を獲得するチャンスとみています。
金利の上昇を商機とみる動きは大手銀行でも…。
三菱UFJフィナンシャル・グループ 山本忠司 専務
「金利ある世界において、(預金などの)ストックを維持、拡大していくことが勝ち筋になる」
先月、三菱UFJフィナンシャル・グループは、相続の支援など、個人向けの新サービスを発表しました。相続の機会を新たな口座開設につなげ、預金を獲得することが狙いです。
金利が上がり始めたいま、銀行は「預金を集めて貸し、利ざやを得る」という銀行本来のビジネスで稼ぎやすくなるため、預金獲得に向けた動きが活発になっているのです。
「金利のある世界」の追い風をいかす金融各社の戦略。今後、ますます加速していきそうです。
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