(ブルームバーグ):9月第2週(7-11日)の日本株は横ばい圏での推移が見込まれる。日本企業の好調な業績見通しが相場の下支えになる一方で、第3週に予定される日米の金融政策決定や、円高に振れた為替市場の動向を見極めたいとの空気も強く、積極的な買いは手控えられそうだ。
日本銀行の金融政策の先行きを探る上で、8日に発表される4-6月期の国内総生産(GDP)改定値と7月の毎月勤労統計、10日に行われる日銀の増一行審議委員の講演と記者会見が注目される。米国では、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が結果次第では金利据え置きを支持すると発言した11日の消費者物価指数(CPI)の注目度が高い。
ただ、これらのイベントで金融政策や為替の先行きに対する明確なシグナルが出ない可能性も高い。このため、15、16日に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)と、17、18日の日銀の金融政策決定会合が終わるまで、相場の方向感は出にくい。
第1週は、米国とイランが攻撃の応酬を再開し、原油価格が7月下旬以来の高値をつけたことから、世界的に長期金利が上昇して株価の重しになった。また、ベッセント米財務長官の発言をきっかけに、日銀が利上げのペースを加速するとの見方が急浮上、円は対ドルで155円台まで上昇した。こうした中、東証株価指数(TOPIX)は週間で1%下落した。
<市場関係者の見方>
BofA証券の圷正嗣チーフ日本株ストラテジスト
4-6月期決算を受けてアナリストの業績予想は急激に改善、業績は堅調だ。一方で、投資家は米国や日本の金融政策に絡むマクロ経済面での不透明感を意識している。米国の利上げサイクルで最初の利上げ前は市場が不安定になる傾向があり、目先は上値が抑えられやすい。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員
市場のテーマは金利動向と為替になっており、日米の金融政策決定までは動きづらい。特にFOMCは、現時点で利上げの織り込みが五分五分となっており、久々に緊張感のある状況だ。日銀の利上げペース加速が意識される中、金利の天井がつかめなくなっている。これらの結論が出るまで、大きな方向感は出にくい。
りそなホールディングスの武居大暉ストラテジスト
緩やかな上昇を見込む。4-6月期の決算が近年まれに見る良好な内容だったことを考えると、ファンダメンタルズからはやや下がり過ぎている。米国の経済指標がよほど強い内容にならない限り、ウォラー理事の発言のように利上げをして抑制する必要があるほどのインフレではないとの見方になるのではないか。
--取材協力:我妻綾.
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