欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連銀総裁は、ECBが10、11日の政策委員会会合で利上げするとの見通しを示唆する一方、その後の政策については慎重な姿勢を崩さなかった。

ナーゲル氏は2日掲載の仏紙ルモンドとのインタビューで、「市場は9月の会合でわれわれが利上げする確率を95%超と織り込んでいる。現段階でどのように対応する可能性が高いかについて、市場はかなりよく理解していると言えるだろう」と述べた。

ただ、その後の追加利上げについては明言を避け、「会合ごとに判断するというアプローチはこれまでうまく機能してきたし、今後も間違いなくそうだろう」とだけ語った。

ナーゲル氏は「9月より先の会合について、具体的な指針を示すことには慎重だ。石油や天然ガスの価格は変動を続けており、金融市場の変動も非常に大きい。不確実性は極めて高く、金融政策の観点からも難しい状況だ」との見方を示した。

ECBの政策当局者は、0.25ポイントの利上げを実施した6月に続き、来週の政策委員会会合で利上げする方針を広く示唆している。1日に発表されたユーロ圏の8月のインフレ率は3.3%に上昇した。域内経済は、イラン戦争などの逆風に対し、予想以上の底堅さを示している。

ナーゲル氏は「インフレ率はわれわれの中期的な目標に近いとは言えない。2%ではなく3%前後にある。さらに6月の予測によると、中期的にインフレ率が2%に戻るのは、金利がより高い水準にある場合に限られる」と述べた。

原題:Nagel Signals ECB Will Hike Next Week, Cautious Beyond That(抜粋)

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