(ブルームバーグ):米S&Pグローバルは、主力のデータ・リサーチプラットフォーム「Capital IQ Pro」の分離を検討している。実現すれば、数十億ドル規模の企業価値を持つ独立企業が誕生する可能性がある。
事情に詳しい複数の関係者によると、S&Pは同部門について選択肢を検討する初期段階にあり、上場企業として分離する案も含まれる可能性がある。スピンオフ(分離・独立)の場合、同部門の評価額は数十億ドル台後半に達する可能性があると、関係者は匿名を条件に語った。
関係者によれば、検討は予備的な段階にあり、同社が同事業について、選択肢を追求しないと決める可能性もある。ニューヨークに本拠を置くS&Pの広報担当者はコメントを控えた。
S&P株は、報道前には下落していたが、その後はこの日の安値から一時6.3%上昇し、1.0%高で終了した。

Capital IQ Proは、旧来のCapital IQを引き継ぐソフトウエアプラットフォームで、金融業界の専門家が調査に利用している。S&Pのマーケット・インテリジェンス部門の一部で、S&Pのウェブサイトによると、6000万社を超える非公開企業のデータにアクセスできる。
同部門の将来を巡る協議は、金融データ各社がAIの台頭と、AIモデルを支えるデータへの旺盛な需要に直面する中で進められている。
Capital IQ Proを分離すれば、ファクトセット・リサーチ・システムズなどと競合する独立企業が誕生することになる。ファクトセットは上場企業で、時価総額は110億ドル(1兆7620億円)を超える。このほか、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータ部門とも競合する。
ブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーは、証券会社のコンテンツを集約するサービスを含むバイサイド向けリサーチ管理ソリューションの提供でS&Pグローバルと競合しているほか、金融データとニュースの提供ではLSEGと競合している。
2024年に就任したマルティナ・チャン最高経営責任者(CEO)の下、S&Pは事業の大部分を再編してきた。7月には自動車情報部門をMobility Globalとして分離した。チャン氏は、この分離によってS&Pは中核部門に「一段と明確に集中」できるようになったと指摘した。
原題:S&P Weighs Multibillion-Dollar Spinout of Data Unit CapIQ (1)(抜粋)
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