(ブルームバーグ):米富豪のスタン・クロンケ氏は米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルスを傘下に加え、「スポーツ帝国」を拡大する。
発表資料によると、クロンケ・スポーツ&エンターテインメント(KSE)は、モレノ家から株式を取得しエンゼルスの経営権を握った。取引条件は公表されていない。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、クロンケ氏の資産は約270億ドル(約4兆3000億円)。同氏はすでに、プロフットボールNFLのロサンゼルス・ラムズ、プロバスケットボールNBAのデンバー・ナゲッツ、サッカー英プレミアリーグのアーセナルFC、プロホッケーNHLのコロラド・アバランチなどを所有する。
「エンゼルスは素晴らしい市場に根差した、輝かしい歴史を持つ球団だ」とクロンケ氏は発表資料で述べた。「エンゼルスとともに迎える刺激的な未来を楽しみにしている」と語った。
エンゼルスの売却は予想されていた。アート・モレノ氏は2022年、一族が球団売却を検討すると表明したが、その後、売却方針を撤回していた。スポーツビジネス専門メディアのスポルティコは、エンゼルスの価値を27億ドルと評価している。
プロスポーツチームの評価額は近年急騰している。富裕層の投資家や機関投資家が、メディア放映権の価値上昇が見込める資産を求めているからだ。NFLチームのオーナーらは先週、今年のスーパーボウル王者シアトル・シーホークスをビノッド・コースラ氏とニール・コースラ氏に96億ドルで売却することを承認した。NFL史上最大の取引となった。
MLBの経営評議会は先月、サンディエゴ・パドレスを投資会社クレアレイク・キャピタル・グループの共同創業者ホセ・E・フェリシアーノ氏と妻のクワンザ・ジョーンズ氏に39億ドルで売却する案を承認した。売却額はMLB史上最高となった。
エンゼルスの成績は近年低迷し、10年以上もプレーオフ進出を果たしていない。今季の成績は8月31日時点で、53勝85敗。ア・リーグ西部地区の最下位になっている。
原題:Stan Kroenke Adds MLB’s Los Angeles Angels to Sports Empire(抜粋)
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