(ブルームバーグ):ドイツ政府は、8月に東部ライプチヒの空港で発生したドローン攻撃未遂事件はロシアが引き起こしたものだと断定したと明らかにした。その上で、ロシアはハイブリッド攻撃を強化する公算が大きいとの見解を示した。
ワーデフール外相はこの調査結果に従い、旧西ドイツの首都だったボンにあるロシア領事館を今月閉鎖するとともに、ベルリンの主要なロシア文化センターとの契約を解除すると発表した。ロシア国民に対する国境管理も厳格化する。
ドイツ国内での動きは、ロシアが「さらに大きな損害」を生じさせる用意があることを示していると、ドブリント内相は指摘。
ワーデフール氏はベルリンで記者団に「ロシアには折り合いを付けようとする意思が全く見られない」とベルリンで記者団に語り、「それどころかライプチヒでの攻撃未遂で、ロシア指導部は、すでに極めて緊張した二国間関係に一段と大きな打撃を与えることをロシア指導部は意図的に選んだ」 と続けた。
ドイツ当局による今回の措置は、ロシアのウクライナ全面侵攻から4年以上が経ち、独露関係が著しく悪化していることを示す。メルツ首相は先週、ウクライナ支援物資輸送拠点に対するドローン攻撃未遂はハイブリッド戦争が新たな段階を示すもので、実行犯は「代償を支払う」ことになると述べていた。
ロシアの施設を閉鎖する決定を下したドイツに対しては、「相応の対応」がとられることになると、露外務省のザハロワ報道官は国営タス通信に語った。
ザハロワ氏は「全く信じがたくでっち上げられた口実で、ドイツは再び二国間関係をエスカレートさせた」と反発。「説得力のある、真剣な証拠はいつもと同様に提示されていない。そもそもそのような証拠は何もない」と主張した。
ドイツ当局は調査が進み、欧州連合(EU)当局者と対応策を話し合っている間、ロシアを名指しで非難することは避けていた。ワーデフール氏は、制裁対象に加える個人の新たなリストをEU当局が作成中だと説明した。
政府の規定に従い匿名を条件に話した複数のドイツ高官は、ロシアにとって最も打撃となる分野を中心に、断固としてウクライナに対する軍事支援をドイツは継続・拡大する意向だ。迎撃ミサイルや攻撃用ドローンの供給などが含まれるという。
攻撃未遂があったのはライプツィヒ・ハレ空港で、ウクライナの貨物機の近くで爆発物を積んだドローンが発見された。捜査当局は空港内で3機のドローンを特定。1機は航空機の翼に衝突し、他の2機は近くの畑で見つかったと当局者は説明した。
ドブリント氏によると、ドローンの構造や部品、爆発物の種類、計画の特性などが、ロシアの関与を示唆している。
欧州ではドローンや爆発、海底ケーブルの損傷など、ロシアによるものとされる挑発行為が相次いでいる。1日も、ドイツ東部で電力インフラが破壊工作に遭い、送電網に一時的な問題が発生したほか、発電所が運転を停止した。犯人は不明。
原題:Germany Blames Russia for Attempted Drone Attack, Expects More(抜粋)
--取材協力:Jake Rudnitsky.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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