(ブルームバーグ):米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)は8月31日、市場が混乱した際に運用状況を当局が把握するため、ヘッジファンドに求める追加報告について、適用を延期した。先送りはこれで4回目となる。
SECとCFTCは、いわゆる「フォームPF」の改正の適用を2027年7月1日まで延期すると発表した。この報告は、取引相手の信用リスクや突然の追加証拠金請求、プライベートファンドに重大な悪影響を及ぼす事象など、金融システム全体のリスクにつながりかねない市場環境を当局が把握できるようにすることを目的としている。
フォームPFは、バイデン政権下で開示要件が追加される形で改正された。フォームPFにはプライベートファンド業界が強く反発し、投資戦略に関するデータの流出やハッキングなどへの懸念を訴えている。
一方、SECとCFTCは4月、フォームPFで機密情報の提出を求める対象やデータ量を大幅に見直す案を公表した。提出義務が生じるプライベートファンドの運用資産の基準を、現在の1億5000万ドル(約240億円)から10億ドルに引き上げることなどが盛り込まれている。
この案はまだ最終決定されていない。
SECのアトキンス委員長は声明で、「委員会のスタッフは改正案に寄せられた意見を慎重に精査しており、作業は大きく進展している」とした。「ただ、この情報収集の取り組みの重要性と技術的な側面を踏まえると、短期間の延長は現実的かつ必要だ」と表明した。
一方、AIに特化したヘッジファンドのシチュエーショナル・アウェアネスで7月、高いレバレッジをかけた株式取引が裏目に出た。この間に運用資産は450億ドルから約100億ドルに減少した。SECはシチュエーショナル・アウェアネスをめぐり、ウォール街の大手銀行に召喚状を送付したと、ブルームバーグが先に報じている。
原題:Hedge Fund Disclosure Deadline Delayed Again by SEC, CFTC(抜粋)
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