サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手が、20年以上にわたってプレーしたアルゼンチン代表からの引退を表明した。サッカー熱の高い同国で1つの時代が幕を閉じた。

39歳のメッシ選手は先月、アルゼンチンを国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)決勝のスペイン戦に導いたが、前回王者のアルゼンチンは延長戦の末0-1で敗れた。白と空色のユニホームにちなみ、国内で「ラ・アルビセレステ」の愛称で知られる代表チームで、メッシ選手は121得点、66アシストを記録し、6つのタイトルを獲得した。W杯通算得点はフランス代表FWキリアン・エムバペ選手に次ぐ歴代2位。

メッシ選手は8月31日、インスタグラムに投稿した直筆の手紙で、「残された時間は少なくなり、いくつもの段階が終わりを迎える。今回の区切りはとてもつらい」と述べた。「代表の一員であることを愛しているし、これまでも愛してきた。そして、これからもずっと愛し続ける。持てるものは全て出し切った。もう自分に残されたものはない。それに、ここにいるにふさわしい素晴らしい若手選手が育ってきている」とつづった。

メッシ選手の父ホルヘ氏は8月初めに死去した。メッシ選手は当時、「どう前に進めばいいのか」分からないと述べていた。代表引退を表明した手紙では、家族に対し「いつもそばにいてくれたこと、そして、とても美しくも困難だったこの道のりを共に歩んでくれたこと」に感謝した。

メッシ選手は米プロリーグMLSのインテル・マイアミでのプレーを続ける。

アルゼンチンが2022年のW杯で優勝した後、今年の大会は国内でメッシ選手への愛を示すものとなった。準決勝でアルゼンチンがイングランドを破ると、人々は街頭で飛び跳ねながら、「マルビナスのために、ディエゴのために、メッシ最後のW杯のために」と叫んだ。メッシ選手は、1986年に母国を優勝に導き、国民に愛されたディエゴ・マラドーナ選手と比較された。

メッシ選手は2005年、18歳でアルゼンチン代表入りした。スペインのFCバルセロナで長年プレーし同国でスター選手としての地位を高める一方、代表では期待を下回るプレーだとしてスポーツ評論家から厳しい批判を浴びた。16年には、アルゼンチンが南米大陸選手権(コパ・アメリカ)決勝でチリにPK戦の末に敗れると、一時的に代表引退を表明した。しかし21年、宿敵ブラジルを破って同大会を制すると、ファンから絶大な支持を集めるようになった。

メッシ選手は「自分をアルゼンチン人にしてくれた神に感謝する!!」と記し、「頑張れ、アルゼンチン!!」と締めくくった。

原題:Messi Era Ends in Argentina as Star Retires After World Cup Loss(抜粋)

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