物言う株主(アクティビスト)として知られる米投資会社エリオット・インベストメント・マネジメントが、フランスの工業用ガスメーカー、エア・リキードの株式を取得し、利益率の改善を求めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

エア・リキードはアクティビスト対策を助言するアドバイザーとの協議を始めたという。情報が非公開であるため、複数の関係者が匿名を条件に語った。

エア・リキード株は8月31日のパリ市場でほぼ横ばいの169.54ユーロで取引を終え、時価総額は約1080億ユーロ(約20兆円)となった。株価は過去1年間で5.8%上昇している。

両社の担当者はいずれもコメントを控えた。

アクティビストが欧州の大企業に狙いを定める傾向は広がっている。コスト削減やポートフォリオの簡素化、事業分割の可能性を巡り、株主からの圧力が強まる事態に企業側も備える中、銀行もアクティビスト対策の助言業務を拡大している。

エア・リキードは、リンデ、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズと並ぶ世界の3大工業用ガス会社。組み立てラインや半導体工場で使われる酸素や窒素などのガスを回収・供給している。同社の利益率は競合他社を下回っている。

主要アクティビスト投資家の1社であるエリオットの運用資産は、6月時点で約800億ドル(約12兆8000億円)。これまでにも巨大企業を相手に株主として要求を突き付けてきた。エリオットによるエア・リキード株の保有については、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じていた。

原題:Elliott Is Said to Build Air Liquide Stake, Seeks Margin Gains(抜粋)

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