(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は、最近の債券市場への介入を批判したかつての師、著名投資家スタンレー・ドラッケンミラー氏とその後話したことを明らかにした。その上で、米国債が好調だったのは、自身の介入が奏功したためかもしれないとの見方を示した。
ベッセント氏は8月31日、CNBCとのインタビューで「スタン(・ドラッケンミラー氏)は素晴らしい投資家だ。頻繁に考えを変えるし、損をするのが嫌いだ。寄稿文を送った日は損をしたのではないかと思う」と述べた。
ドラッケンミラー氏は、ベッセント氏がヘッジファンドのトレーダーだったキャリア初期のメンターだった。
ドラッケンミラー氏は、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、米財務省が数十億ドルを投じて米長期債を買い戻す計画を痛烈に批判していた。ベッセント氏は「ヘッジファンド運用者は物事を早く進めたがる」とも語った。
ドラッケンミラー氏は、米財務省が既発債の買い戻しプログラムを予想外に拡大すると発表したことを受け、政策当局者は債券市場に本来の役割を果たさせるべきだと主張した。
ベッセント氏は「私の仕事は、市場がファンダメンタルズに目を向け、市場に政策を左右されないようにすることだ」と述べた。また「自然な均衡に影響を与えることはできない。われわれにできるのはシグナルを送ることだ」と語った。
同氏は、米国債が8月に他の主要国の債券を上回るパフォーマンスとなる見通しだと指摘。トランプ大統領の就任以降、米10年債利回りがおおむね横ばいで推移していることも強調した。
米10年債利回りは同日、一時4.75%を上回り、2025年1月以来の高水準となった。原油価格の上昇を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まった。5年債利回りも25年初め以来の高水準を付けた。
国債買い戻しの発表に対する市場の反応をどうみるかと問われたベッセント氏は、「逆のケースを考えてみてほしい。もし私がやっていなかったらどうなっていただろうか」と述べた。
「そのおかげで、今月は米国債が最も好調な債券市場となっているのかもしれない」と語った。
原題:Bessent Spoke With Druckenmiller After Ex-Mentor Criticized Him(抜粋)
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