東京電力は半数以上の家庭が契約している電気料金プランについて6月の使用分から29.3%の値上げを国に申請しました。

加田さん
「おー、3割だね」

神奈川に住む加田さんご夫妻。東京電力の値上げ発表にため息を漏らしました。

東京電力ホールディングス 小早川智明 社長
「お客様にご負担をおかけすることは本意ではないものの、苦渋の決断に至った」

東京電力は国の規制で上限が決められている電力の「規制料金」について、6月1日からの値上げを国に申請。値上げ幅は平均で29.3%となります。

電気代を毎月手書きで記録している加田さん。去年1月は8100円ほどだった電気代でしたが、使用量を15%ほど減らしたのに電気代が100円高くなっています。

障子に冷気を防ぐシートを貼り、使わないコンセントも抜いて節電していますが…

加田さん
「(物価高に対して)年金は上がらないが、電気料金とかその他の水道光熱費が上がる。非常に我々としては厳しい」

今後、電気代はどのように上がるのか?

標準的な家庭では、政府の補助金で2月の請求分から月1800円あまり負担が減るものの、今回の申請通りなら、7月請求分からは月2600円あまり負担が増えることになります。

東北や北陸、四国などの5社はすでに今年4月からの値上げを国に申請していて、東京電力で6社目となります。