米リッチモンド連銀のバーキン総裁は25日、米国の債務が増え続ければ、いずれ「ツケを払う時」が来ると述べた。ただ、それがいつになるかを見通すのは難しいとした。

米国の公的債務総額が40兆ドル(約6400兆円)を突破したことについて質問されたバーキン氏は、投資家が国債を買い続ける限り、政府は借り入れを続けることができると指摘。ただ、投資家が反発し始めるリスクがあると付け加えた。

バーキン氏はこの日、ノースカロライナ州シャーロットで開かれたイベントで「この状況が続けば、いずれツケを払う時が来る。それがいつなのかは誰にも分からない」と発言。「ドルは世界的に使われる通貨であり、法の支配もある。こうしたあらゆる理由から、人々は米国債を買い続けている。しかし、いずれ人々が米国債を買わなくなる可能性があり、それがリスクだ」と語った。

同氏はまた、今月上旬の発言と同様、インフレ鈍化を示す材料を踏まえ金利を据え置く根拠があるとする一方、物価上昇圧力が定着すれば、当局者は利上げを余儀なくされる可能性があることも認めた。

米連邦準備制度理事会(FRB)は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、5会合連続で政策金利を据え置いた。ただ、3人の当局者は0.25ポイントの利上げを支持して反対票を投じた。今年の金融政策決定で投票権を持たないバーキン氏は、金利が経済をどの程度下押ししているのかを見極めるのは難しいと述べている。

バーキン氏はイベント後、記者団に対し、7月の金利決定は「際どい判断」だったと述べた。金利調整を待つ理由の1つとして、9月15、16両日開催の次回FOMCまでに、さらに2カ月分の経済指標を確認できることを挙げた。

同氏は「これまでに一通りのデータがそろった。もう一通りのデータが出てくるので、そこから何が分かるかを見極める」と述べた。

世界各国の金融政策当局者は今週後半、米カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで毎年開催する経済シンポジウムに集まる。ウォーシュFRB議長は28日に講演する予定。経済に対する自身の見解を十分に明らかにしていないとの批判に応えるよう圧力を受けている。

バーキン氏は、カナダとの最近の貿易摩擦によって、関税が物価や経済に及ぼす影響を巡る不透明感が強まっていると指摘した。

「カナダの状況だけを取り上げて、米国の姿勢に何か大きな変化があったとは考えていない。ただ、より大きな問題は、関税率が最終的にどの水準に落ち着くのかが分かっているのか、それとも分かっていないのかということだ。この点については、まだ何のシグナルも得ていない」と述べた。

原題:Fed’s Barkin Says Rising US Debt Will Lead to Eventual Reckoning(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.