26日のニューヨーク原油相場は続落。ロシアのプーチン大統領がウクライナへの攻撃激化を計画していると伝わり、一時急伸する場面もあったが、再び下げに転じた。投資家は、ホルムズ海峡を通じた輸送再開に向けた外交努力の進展と、世界的な供給不足が再び強まるリスクを見極めようとしている。

北海ブレント10月限は前日比74セント(0.8%)安の1バレル=87.84ドルで終了。ロシアによるウクライナ攻撃激化計画の報道を受け、一時は1%余り上昇し、89ドル台後半まで値を上げた。

ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)10月限は、同13セント(0.2%)安の82.23ドルで引けた。

オマーンとイランはホルムズ海峡の管理を巡り、より包括的な合意を目指している。イランは、両国が同海峡から得られる収入の分配で合意したと明らかにした。ただ、海峡の管理から米国を除外する合意を、米国が受け入れるかどうかは依然不透明だ。

取引時間中には、ロシアが和平合意に向けた協議が行き詰まったと判断し、ウクライナに対する攻撃のエスカレートを準備していると伝わり、原油価格が上昇する場面もあった。

ロシアとウクライナはここ数カ月、互いの領土への空爆を激化させている。ウクライナによる製油所や港湾への攻撃で燃料市場の需給が逼迫(ひっぱく)し、ロシアは原油を輸出に振り向けることが難しくなっている。イラン戦争の余波で世界の石油市場はすでに混乱しており、供給が一段と引き締まっている。

特に影響が大きいのがディーゼル油で、ニューヨーク市場の先物は上昇して取引を終えた。年初からすでに2倍超に値上がりしている。米エネルギー情報局(EIA)が26日に発表した週間統計によると、国内のディーゼル油在庫は、この時期として過去最低の水準に減少した。

一方で、ペルシャ湾からの原油輸送は増えているもようだ。トランプ米大統領は26日、1000万バレルの原油がホルムズ海峡を通過したと主張した。数カ月にわたる混乱を経て、この重要な海上交通路を通じた輸送が増加しているとの期待が高まった。

衛星画像からは、ペルシャ湾内でサウジアラビアの原油積み出しが増えている様子もうかがえる。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海経由の輸出を脅かすなか、サウジが原油輸送の代替手段を確保しつつあることを示す新たな兆候だ。

BOKファイナンシャル・セキュリティーズのデニス・キスラー氏は「原油市場では、ホルムズ海峡を通過する供給量がさらに増えるとの見方が引き続き優勢だ」と指摘した。「ただ、通航がさらに拡大する時期について確かな見通しがまだ立っていないため、多くのトレーダーは様子見に回っている」と述べた。

原題:Oil Dips as Traders Assess Hormuz Talks, Ukraine War Escalation(抜粋)

Oil Advances on Supply Concerns as Russia Moves to Escalate War

(最新の相場やアナリストコメントを加え、更新します)

--取材協力:Nicholas Lua、Charles Gorrivan.

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