米石油大手エクソンモービル・ホールディングスはカザフスタン政府に対し、同国最大のテンギス油田がすでに生産量のピークに差しかかっており、今後10年間で生産量が急激に落ち込むとの見方を示した。

同社は、カザフスタンのカシャガン油田で新たな石油開発事業に数十億ドルを投じることを目指している。テンギス油田の減産を補う一助となる。

ブルームバーグが確認したエクソンの当局向けプレゼンテーション資料の一部によると、テンギスの生産量は来年に横ばいとなった後、2035年までに日量約50万バレルに減少する見通しだ。ピーク時から約40%の落ち込みとなる。

ブルームバーグが以前報じたところでは、エクソンはカザフスタン政府に対し、カシャガン油田拡張に向けた800億ドル(約12兆7000億円)規模の共同投資について、同政府と国際企業の間で長年続く1500億ドル規模の紛争と、50億ドルの環境関連罰金を巡る問題の解決が条件になると伝えている。

ブルームバーグの報道によると、カザフスタン国営エネルギー会社、カズムナイガス・ナショナルと折半出資する合弁事業として提案されている同投資では、広大なカシャガン油層の未開発の西部地域を開発し、最大で日量60万バレルを生産する可能性がある。カズムナイガスはブルームバーグの報道に異議を唱えている。

エクソンによるテンギスの生産見通しは、大規模投資が行われないことを前提に算出された見通しだったが、実際は異なる可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が、プレゼンテーションが非公開であるため匿名を条件に語った。

エクソンはプレゼンテーションについてコメントを控えた。カザフスタンのエネルギー省とカシャガン油田の操業会社ノース・カスピアン・オペレーティング・カンパニーもコメントしなかった。

テンギスの筆頭株主であるシェブロンと、同油田の操業会社テンギスシェブロイル(TCO)は、「安全で信頼性の高い操業」の維持に注力していると説明した。シェブロンとTCOはいずれも、将来の生産計画についてコメントを控えた。

原題:Exxon Warns Kazakhstan’s Top Oil Field to Peak Within Years (1)(抜粋)

--取材協力:Julian Lee、Kevin Crowley.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.