(ブルームバーグ):カナダのカーニー政権は、米国との貿易協議が決裂したことを受け、中間選挙前にトランプ米大統領との交渉を再開できる可能性は低いとみている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
米国の関税で打撃を受ける企業の支援策を準備すると表明したカーニー首相は、必要ならトランプ大統領の残りの任期も乗り切れるよう、対策を設計しているという。機微に触れる内容だとして匿名を条件に関係者が語った。
カーニー政権による一連の準備は、21日遅くに協議が物別れに終わった事態の深刻さを示している。交渉決裂を受け、トランプ氏は追加関税を発動し、カーニー氏は報復措置を発表した。経済的な結び付きが極めて強い両国の間で、貿易摩擦が一段と激化する恐れがある。
カーニー政権は近い将来に協議が再開する兆しはなく、中間選挙前の再開も望み薄とみている。一方、関係者の一部は、情勢はなお流動的で、米側も交渉再開を排除していないと指摘した。
協議の突然の決裂を受け、カーニー首相は長期戦に備えている。22日には、国内向けの支援策を打ち出すと発表。関係者の1人によると、週末には各州首相に対し、支援を対立が続く間は継続し、必要であればトランプ氏の残りの任期を通じて維持すると伝えた。
カーニー氏は記者団に「必要な限り、こうした企業を支援する。言い換えれば、現在の米政権の任期を超えても支援する」と説明。「そのために、さまざまな仕組みを準備してきた。数日以内に詳細をすべて明らかにする」と述べた。
カナダ首相府は23日夕、コメント要請に直ちに応じなかった。これに先立つ同日のインタビューで、カナダのワイズマン駐米大使は、カーニー氏が9月8日に報復措置を発動すると決めたことについて、土壇場での協議再開を見込んでいることを意味するものではないとし、「そのように受け止めるべきではないと思う」と語った。
原題:Canada Sees Long Trade War With US That May Last Beyond Midterms(抜粋)
(第3段落以降を追加し更新します)
--取材協力:Thomas Seal、Brian Platt.
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