ロシアのプーチン大統領は、ウクライナの標的に対する攻撃を強化するロシア軍の「英雄たち」を称賛し、攻撃は効果的かつ適時だと評価した。一方、ウクライナによる報復攻撃が経済的損害をもたらしていることも認めた。

プーチン氏は、国営テレビでのインタビューで発言した。インタビューは22日に公開された。

ロシアとウクライナはインフラ施設への攻撃を続けている。夜間にはウクライナによるドローン(無人機)の集中攻撃がロシア内陸部のサマラ州にある製油所と電子商取引(EC)大手の倉庫を直撃した。

ウクライナの攻撃についてプーチン氏は「わが国に経済的損害を与えている。損失につながっている」と述べる一方、「ロシアとの対立で転機が生じることはあり得なかったし、実際に生じてもいない」と語った。

ウクライナは24日に独立35周年を迎える。同日はロシアによるウクライナへの全面侵攻開始から4年半の節目にも当たる。英仏が主導する有志連合の参加国は24日にキーウに集まる見通しだ。

プーチン氏は、ロシアはウクライナとの交渉に応じる用意があるとした上で、ウクライナとその支援国からの提案は「受け入れられない」ものだと指摘。「われわれは常に和平についての対話に前向きだが、それは現地の現実に基づく場合に限られる」とし、ロシアが以前から示してきた姿勢を改めて示した。

ロシアのノバク副首相が国内のガソリン供給は逼迫(ひっぱく)しているとの認識を示す中、ウクライナ軍参謀本部は、ロシア内陸部サマラ州にあるロスネフチのノボクイビシェフスク製油所を攻撃したと発表した。同施設はウクライナ国境から約900キロメートル離れている。

同州ではEC大手オゾン・ホールディングスの物流施設も攻撃を受け、約500人が避難し、負傷者も出た。インタファクス通信によると、サマラ州知事は同州が大規模な無人航空機(UAV)攻撃を受けたと明らかにした。

ウクライナは7月半ば以降、通販大手ワイルドベリーズが運営する施設を含むロシア国内の倉庫への攻撃を強化している。同社は倉庫収容能力の少なくとも17%を失ったと推計されている。

一方、ロシア国防省は、キーウなどの物流施設やウクライナの港湾施設を攻撃したと発表。プーチン氏は、前線への装備や弾薬の輸送能力を低下させる狙いがあると説明した。

ウクライナ各地ではロシアの攻撃が続き、鉄道やエネルギー施設、住宅などが被害を受けた。ゼレンスキー大統領の地元クリビーリフではショッピングセンターへのドローン攻撃で少なくとも16人が死亡、130人が負傷した。22日の新たな攻撃でも少なくとも7人が死亡した。

一方、ウクライナのドローン攻撃でロシアの輸出ルートに支障が出る中、ロシア政府は穀物生産者への支援策を計画している。プーチン氏はこうした混乱について、世界の穀物市場で供給不足は生じないとし、輸出を巡る問題について「われわれは解決する」と述べた。

原題:Putin Acknowledges Economic Impact From Ukraine’s Refinery Hits(抜粋)

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