(ブルームバーグ):米電子取引大手バーチュ・ファイナンシャルは、エージェンシーブローカレッジ・テクノロジー部門の売却を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。売却によって資金を捻出し、同社の中核事業であるマーケットメーキングに投資する狙いだ。
関係者の1人によると、機関投資家の注文を仲介する同部門の売却額は35億-40億ドル(約5600億-6400億円)に上る可能性がある。関係者は非公開情報であることを理由に匿名で話した。
関係者によると、同部門の売却協議はまだ初期段階で、最終的には売却を見送る可能性もある。
バーチュの広報担当者はコメントを控えた。20日のニューヨーク株式市場でバーチュは一時、6.7%上昇した後、上げ幅を縮小した。
バーチュはシタデル・セキュリティーズ、ジェーン・ストリート、ハドソン・リバー・トレーディング、XTXなどの自己勘定取引会社と激しい競争を繰り広げている。ニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場するバーチュとは異なり、これらの競合相手は非公開企業で、ジェーン・ストリートなどはジャンク債市場を利用して資金を調達している。
仲介部門の売却で得た資金は、テクノロジー投資や、他の資産クラスへの事業進出に充てられる可能性がある。米株式市場でシタデル・セキュリティーズに次ぐ第2位の株式トレーディング会社として、地位を固める狙いがある。
金融取引仲介プラットフォームの買収例としては、TP ICAPによる2021年のリクイドネット買収(約7億ドル)や、CMEグループによるNEXグループ買収(54億ドル)がある。後者は2018年に完了した。
バーチュは2015年に株式を公開し、現在の時価総額は95億ドル。同社株は今年に入って80%上昇している。
バーチュの4-6月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比3%減の2億8500万ドルだった。調整後の純トレーディング収入は31%増の8億5700万ドルとなり、エージェンシーブローカレッジ部門の調整後純利益は1億3800万ドルと19%増加した。同社は最近、予測市場での取引を開始した。
原題:Virtu Said to Explore $3.5 Billion Plus Sale of Brokerage Unit(抜粋)
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