(ブルームバーグ):米ディスカウントストア大手ターゲットは5-7月(第2四半期)決算が市場予想を上回ったことを受け、通期見通しを引き上げた。同社が長期にわたる売り上げ低迷を脱しつつある可能性を示した。
同社は2027年1月期通期の純売上高について、約5%増を見込む。これは従来予想を1ポイント上回る。第2四半期の売上高がアナリスト予想を上回ったことを受け、調整後利益の見通しも引き上げた。
マイケル・フィデルケ最高経営責任者(CEO)は記者団との電話会見で「これまでの進展を心強く受け止めている一方、なお重要な課題が残っていることも冷静に認識している」と述べた。
同社株は19日に一時4.7%上昇し、年初来の上昇率は60%を超えた。
ターゲットは売上高が3年にわたり減少した後、安定した成長を目指している。今回の決算と見通しは、商品やテクノロジー、買い物体験の改善を柱とするフィデルケCEOの戦略への信頼を高める可能性がある。
既存店売上高は、来店客数の増加に支えられ3.8%増加した。ただ、伸び率は前四半期から鈍化した。一部項目を除く1株利益はアナリスト予想平均を上回った。税引き前で9億9400万ドルに上る関税還付も一因となった。
ターゲットは現在、通期の調整後1株利益を9.90-10.90ドルと予想しており、関税還付の恩恵も含まれる。同社は申請した還付金の大半をすでに受け取っているが、今後も一部が入ると見込んでいる。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、スティーブン・シェメシュ氏は19日、ターゲットの決算に対する市場の期待は高かったと指摘し、同社は業績見通しの設定で保守的な姿勢を取っている可能性が高いとの見方を示した。
同氏はリポートで、ターゲット株が「大幅に上昇する」には、年後半に業績の伸びが加速することを示す必要があると指摘した。
ターゲットは過去数十年、小売業界で「手頃でおしゃれ」な商品を打ち出す潮流をけん引してきたが、現在は高たんぱくのポテトチップスや花柄のスマートフォンケースといった話題性のある商品で顧客を呼び戻そうとしている。近年、品ぞろえの魅力が薄れていただけに、同社にとって重要な方向転換となる。
消費者が家庭用品や衣料品より食料品や生活必需品を優先したことも、ターゲットには打撃となった。家庭用品と衣料品は従来、同社の主要カテゴリーだった。政治的な論争も需要の重しとなり、特に昨年の多様性方針の変更後に影響が出た。一方、競合するウォルマートとコストコ・ホールセールは、割安感を前面に出し、品ぞろえを強化することでシェアを伸ばしている。

こうした状況を受け、ターゲットは大規模な改革に乗り出した。新商品や独自商品を軸に品ぞろえを刷新し、掘り出し物を探すような買い物体験の提供を目指している。2000店余りを展開する同社は、商品の在庫確保や従業員による接客の改善とともに、待ち時間の短縮にも取り組んでいる。
ターゲット幹部は電話会見で、こうした改革に顧客が好反応を示していると説明し、食品、美容、玩具、電子機器、スポーツ用品の各部門で堅調な伸びが見られると指摘した。

同社は最近、加工食品の品ぞろえを10年余りで最大規模に刷新した。第2四半期のスナック菓子の売上高は2桁増となり、高たんぱく商品や健康志向の商品も好調だった。
小売り各社の決算はこれまでのところまちまちだ。ホームセンター大手ロウズは19日に決算を発表し、裁量的支出への圧力などを理由に通期見通しを引き下げた。競合するホーム・デポは18日、住宅市場全体が停滞する中でも需要は安定していると説明した。ウォルマートは20日に決算発表を予定している。
原題:Target Boosts Sales Outlook as Recovery Efforts Gain Ground (3)(抜粋)
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