(ブルームバーグ):米大リーグ・ドジャースの筆頭オーナー、マーク・ウォルター氏が最高経営責任者(CEO)を務める米資産運用会社グッゲンハイムパートナーズとの関係を空売り投資家が問題視したことを受け、米生命保険会社サモンズ・ファイナンシャル・グループの社債価格が下落し、6月の起債後の最安値を付けた。
債券価格報告システムのトレースのデータによれば、サモンズの2036年6月満期債は、17日の米投資適格債市場でパフォーマンスが最も悪い銘柄の一つとなった。
ベンチマークに対する上乗せ利回り(スプレッド)は1週間前の1.47ポイントから約2ポイントに拡大した。同社は6月初めに10年物社債7億5000万ドル相当、同月半ばに5年物社債5億ドル相当をそれぞれ起債した。フィッチ・レーティングスによるサモンズの長期発行体デフォルト格付け (IDR)は「A-」となっている。
ハンターブルック・メディアは16日、サモンズとグッゲンハイム、ウォルター氏とのつながりに焦点を当てたリポートを公表した。ウォルター氏のビジネス帝国を巡っては、米検察が財務不正の疑いで捜査に動き、規制・監督当局も調査を進めている。
ハンターブルックは、同社の投資部門がサモンズの社債をショート(売り持ち)にしていると開示し、同社が関係当事者と見なされていると示唆するグッゲンハイムの提出書類に言及した。
サモンズは、親会社のサモンズ・エンタープライゼス(SEI)とグッゲンハイム、ウォルター氏の持ち株会社TWGグローバルとの関係について、「SEIはグッゲンハイム・キャピタルやTWGグローバル、関連会社のいずれの議決権や普通株式、支配権も有していない」と説明。サモンズの役員や取締役、従業員は「捜査対象になっていない」と主張した。
グッゲンハイムの担当者にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。
グッゲンハイムは、同社の筆頭株主と長年考えられてきたサモンズの資金、数百億ドル相当を運用してきた。保険会社と資産運用会社との間で、株式を相互保有する関係が続いてきたことについて、利益相反を引き起こす恐れがあるとグッゲンハイムの幹部も認めている。
ハンターブルックのリポートは、グッゲンハイム・プライベート・インベストメンツ(GPI)の提出書類を一部引用し、こうした財務の結び付きが「利益相反を生み、GPIがサモンズの利益を優先させる動機になった」と指摘した。
ウォルター氏の保険会社による貸し付けが、ビジネス帝国の他の部門に流用されていた疑惑を米検察が捜査し、詳細が明らかになるにつれ、グッゲンハイムが借り入れたタームローン債権の価格も流通市場で急落している。
ブルームバーグが確認したブローカーの相場情報によると、2031年11月満期の第一順位担保権付きタームローンは、7月20日時点の額面1ドル当たり100セント前後に対し、17日は80セント未満の価格が市場で提示された。
原題:Guggenheim Ties Sink Bonds of $135 Billion Insurer Sammons (1)(抜粋)
--取材協力:Sridhar Natarajan.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.