ブラックストーンとブルー・アウルの両プライベートクレジットファンドは17日、当初予定を上回る規模の投資適格債を発行した。7-9月(第3四半期)に入り、事業開発会社(BDC)による社債発行が低調だった状況から動きが出てきた。

ブラックストーン・プライベートクレジットファンドは5年債の発行で7億5000万ドル(約1200億円)を調達した。非公開情報だとして匿名を条件に事情に詳しい関係者が明らかにした。同BDCが当初予定していた約5億ドルを上回った。

別の関係者によると、ブルー・アウル・テクノロジー・ファイナンスは、6月に発行した債券を4億ドル追加発行した。当初は少なくとも2億ドルの調達を目指していた。

事情に詳しい関係者によれば、17日の起債に対する需要はピーク時にブラックストーンのファンドで約20億ドル、ブルー・アウルで10億5000万ドルに達した。

ブルー・アウル・テクノロジーの新たな債券の利回りは、米国債を250ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準。6月の発行時は265bp上乗せだった。ブラックストーンのファンドはスプレッドを205bpとし、IPT(イニシャル・プライス・トーク)から約25bp縮小した。

両ファンドの起債に先立ち、ベアリングス・プライベートクレジットは13日に3億5000万ドルを調達した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによると、7月以降に米投資適格債市場でBDCが起債したのはこれがわずか2件目。今年1-6月(上期)には計160億ドルが発行されていた。

ブルー・アウル・テクノロジーなどのプライベートクレジットファンドを運用するブルー・アウル・キャピタルも先週、7億5000万ドルの社債を発行。受注額はピーク時に33億ドルに達した。

ブルー・アウルなどが運用するプライベートクレジットファンドを巡っては今年、AIによる事業への影響が懸念され、ソフトウエア関連債権の評価額が下落したため、投資家の懸念が強まっていた。ブルー・アウルを含む一部ファンドは償還請求の制限を余儀なくされた。ただ、最近発表された4-6月(第2四半期)決算を受け、懸念はやや和らいでいる。

「BCRED」として知られるブラックストーンのファンドは直近の4月の社債発行で8億5000万ドルを調達した。

両BDCによる17日の起債は、米投資適格債市場で同日実施された12件のうちの二つ。これにより8月の同市場での発行額は同月として過去最高となった。

BCREDの起債はシティグループとゴールドマン・サックス・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)、三井住友銀行、ウェルズ・ファーゴが主幹事を務める。ブルー・アウル・テクノロジーの追加発行はRBC、三井住友銀行、INGグループ、みずほフィナンシャルグループ、ソシエテ・ジェネラルが担当する。

ブルー・アウル・キャピタルとブラックストーン、各銀行はコメントを控えたか、コメントを求めたが返答はなかった。

原題:Blackstone, Blue Owl Private Credit Funds Boost Bond Sales (1)(抜粋)

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