(ブルームバーグ):米ハーバード大学の基金運用を担うハーバード・マネジメントは、米宇宙・衛星・AI企業、スペースXの株式22億ドル(約3500億円)相当を保有していることを開示した。イーロン・マスク氏率いる巨大企業への早期投資が、同大学の基金に利益をもたらしてきたことを示している。
ハーバードが14日提出した株式保有報告書「フォーム13F」で示したもので、スペースX株を保有する大学基金として最大級の一つであることが明らかになった。ハーバードが保有する米国株43億ドルのうち、スペースXは個別株として最大となる。公表されている最新の数字によると、ハーバードの運用資産は2025年6月時点で570億ドルだった。
スペースXが6月に実施した過去最大規模の新規株式公開(IPO)は、ベンチャーキャピタル(VC)を通じて投資していた大学基金の運用収益を押し上げた。投資時期が10年余り前にさかのぼるケースもある。
利益を得た大学にはこのほか、約10億ドル相当の保有を報告したカリフォルニア大学の投資部門が含まれ、ノースカロライナ大学とセントルイス・ワシントン大学も利益を得た。
ハーバードの保有分には、直接保有する株式とプライベートファンドから分配された株式の双方が含まれている可能性がある。ハーバード・マネジメントの広報担当パトリック・マキアナン氏は、個別の投資についてコメントを控えた。
米国の大学は厳しい財務状況にある。連邦政府の研究資金が脅かされているほか、人口動態の変化で大学進学年齢層が縮小し、プライベートエクイティー(PE)の運用収益も低迷している。ウィルシャー・トラスト・ユニバース・コンパリソン・サービスによると、運用資産5億ドル超の大学基金は6月までの1年間に、手数料控除前で中央値18.9%のリターンを上げた。
スペースX株は135ドルで上場して以降、変動が続いている。14日は0.9%安の140ドルで取引を終えた。
原題:Harvard Fund Discloses $2.2 Billion Stake in Musk’s SpaceX (1)(抜粋)
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