(ブルームバーグ):米アルファベットは、オーストラリアで初となる社債発行で約50億豪ドル(約5600億円)の調達を目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。米テクノロジー各社はAIへの投資資金を確保するため、債券市場で相次いで資金を調達している。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、今回の起債では早ければ18日にも当初の発行条件の目安が示され、翌日に条件が決まる可能性がある。
主幹事行の1社であるオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が先に電子メールで公表した資料によると、アルファベットは最長20年を含む四つの年限で債券を発行する可能性がある。
アルファベットは今月、米ドル建て債250億ドル(約3兆9800億円)の条件を決定した。2026年に入り、スイスフラン、英ポンド、ユーロ、カナダドル、日本円建ての債券も発行している。同社は最近、株式を通じて約850億ドルを調達した。
アルファベットの広報担当者はコメントを控えた。
アルファベットをはじめ、メタ・プラットフォームズやアマゾン・ドット・コムなど米テクノロジー大手は今年、AI分野での野心的な取り組みに充てるため、ドルなど複数の通貨で総額数千億ドルを調達している。
ただ、起債が相次ぐ中、投資家の需要に息切れの兆しも出ている。ブルームバーグがまとめたデータによると、米投資適格債市場では先週、最終的な発行条件が引き締められたことを受け、投資家は平均で当初の注文の約36%を取り下げた。
シュローダーのオーストラリア部門でクレジット責任者を務めるヘレン・メイソン氏は「アルファベットと同業のハイパースケーラーは、資金を支える事業のフリーキャッシュフロー創出額を大幅に上回る設備投資計画の資金を調達している」と指摘。「これは債券保有者が評価すべき構造的なミスマッチだ」と述べた。
その上で、今回の起債への参加を検討する前に、発行体とセクター全体に内在するリスクに照らして適正な条件が設定されていると判断できる必要があると語った。
テック大手によるAIへの巨額投資が株式市場を再び過去最高値に押し上げる一因となる一方、利回り上昇を背景に、こうした投資から各社が利益を生み出せるかを巡るリスクについて議論が強まっている。
原題:Alphabet Targets $3.6 Billion in First Australian Bond Sale (2)(抜粋)
(社債発行額などを追加して更新します)
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