決済サービスの米ストライプは、企業が複数のAIモデルを使い分けられるサービスを手がける新興企業オープンルーターを70億ドル(約1兆1200億円)超で買収することで最終合意した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

オープンルーターが数カ月前に実施した資金調達では、評価額が13億ドルと報じられていた。今回の買収は、企業がより低コストのAIを求めている実態を浮き彫りにしている。ストライプが急成長するAI分野で事業基盤を強化することにもつながる可能性がある。

情報の非公開を理由に匿名で語った関係者によると、最終的な買収額は変更される可能性もある。

ストライプの広報担当者は、うわさや臆測にコメントしないとした。オープンルーターはコメントを控えた。

2023年創業でニューヨークを拠点とするオープンルーターは、数百種類のAIモデルを利用できるサービスを提供。開発者が用途に応じて最も効率的で低コストなモデルを選べるようにすることを目指している。

オープンルーターには、アルファベット傘下のベンチャー投資部門の一つ、キャピタルGのほか、アンドリーセン・ホロウィッツやメンロ・ベンチャーズなど、シリコンバレーの有力投資家が出資している。これまでの資金調達額は1億5000万ドルを超える。

オープンルーターのアレックス・アタラ最高経営責任者(CEO)

オープンルーターは、AIのコストを厳しく見極める動きが広がる中で急成長している。アンソロピックやOpenAIは依然として、最も高性能なAIモデルを提供していると広くみられている。一方、中国では多くの企業がより安価なモデルを提供しており、多くの用途で十分使えるとみられている。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はこれに先立ち、ストライプが約100億ドルでオープンルーターを買収する方向で協議していると報じていた。

原題:Stripe Clinches Over $7 Billion Deal to Buy AI Firm OpenRouter(抜粋)

--取材協力:Rebecca Torrence.

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