14日の東京株式市場で任天堂株が急反発した。3月に発売した「ぽこ あ ポケモン」の世界累計販売本数が500万本を突破したことが買い手掛かりとなった。市場では株価が上昇軌道に戻ったとの見方が出ている。

同社の株価は前日比6.9%高の8900円で取引を終了し、上昇率は3月11日以来の大きさとなった。週間ベースでは3週連続高。これは株価が下落局面入りした昨年11月以降で最長の連騰記録となる。

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

任天堂は13日、ポケモンのキャラクターや世界観と「あつまれ どうぶつの森」のようなゲーム性を融合した「ぽこ あ ポケモン」の最新販売データを公表した。同作はいわゆる癒やし系の生活シミュレーションゲームだ。

アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは「主力ソフトが堅調に売れていることを踏まえれば、株価が1万円の大台を超えて上昇しても不思議ではない」と話した。

任天堂が年内に家庭用ゲーム機「スイッチ」と「スイッチ2」をインドネシアで販売する計画だと現地メディアが報じたことも買い材料と見る向きもある。

東洋リサーチアドバイスの安田秀樹アナリストは、同社のグローバル展開を後押しする動きだと指摘。また、「ぽこ あ ポケモン」は「スイッチ2」専用ソフトであるため、同作のヒットは「スイッチ2」の需要喚起につながる可能性が高いと分析した。

任天堂株は、メモリー価格の高騰が収益を圧迫するとの懸念から数カ月にわたり下落していた。同社株は7月末までの7カ月間で28%下落し、17%超上昇した東証株価指数(TOPIX)を大幅にアンダーパフォームしていた。

安田氏は、同社の好調な第1四半期決算を受け、メモリーコストを巡る懸念は行き過ぎだったかもしれないという安心感が投資家の間に広がったとし、懸念が和らぐ中で株価は回復に向かうと予想。任天堂は第1四半期決算が強い場合、通期業績も堅調になることが多く、「非常に良い形でスタートを切れた」との見方を示した。

--取材協力:横山桃花、望月崇.

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