(ブルームバーグ):ペルシャ湾内にあるサウジアラビアの主要石油輸出ターミナルに、2隻目の超大型タンカー(VLCC)が係留されていることが確認された。紅海経由の代替輸送ルートが脅威にさらされる中、同国の主要輸出拠点で原油の積み込みが増えつつある可能性を新たに示している。
欧州連合(EU)の衛星「センチネル2」が13日に撮影した画像には、巨大なラスタヌラ石油輸出複合施設の一部を構成するジュアイマの積み込み拠点の一つに、約200万バレルの原油を積載できるVLCCが新たに係留されている様子が写っていた。その近くで、11日に別のタンカーが係留されていた場所には、船舶はなかった。
サウジのエネルギー省当局者からは、コメントを得られなかった。
イランでの戦争開始以降、サウジは従来ペルシャ湾から輸出していた原油の多くを、同国西部の紅海沿岸にある輸出ターミナルへ振り向けてきた。原油価格の大幅上昇の回避策として機能してきた一方、この代替ルートも、サウジの港に寄港する船舶を攻撃すると表明しているイエメンの親イラン武装組織フーシ派による脅威の高まりに直面している。
フーシ派は13日、紅海沿岸にあるサウジアラムコのジザン製油所を再び攻撃したと発表。同施設への攻撃は1週間足らずで2回目となった。
アラブ首長国連邦(UAE)を筆頭とするペルシャ湾岸の他の産油国は、探知を避ける措置を講じ、いわゆるシャトル輸送で、ここ数週間に数百万バレルの原油を域外へ運び出している。ライト米エネルギー長官は11日、戦争前のほぼ半分に相当する日量900万バレルが、過去1週間に域外へ運び出されたと述べた。
11日の衛星画像で確認されたVLCCは、この規模の船舶として、約1カ月ぶりにラスタヌラの複合施設で確認された。
中東紛争勃発を受け、大半の船舶が安全上の理由から、この地域で自動位置情報の送信を停止しており、船舶の追跡は難しくなっている。
原題:Second Supertanker Seen Loading at Saudi Oil Hub in Persian Gulf(抜粋)
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