(ブルームバーグ):インドネシアの巨大鉱山、グラスベルグ鉱山の鉱石を処理するグレシック製錬所が、週末に発生したボイラーの不具合で操業を停止し、同国からの銅出荷に遅れが生じている。
同精錬所の顧客に、今後数週間、点検と修理のため操業を停止するとの連絡があった。事情に詳しい複数の関係者が、公に話す権限がないとして、匿名を条件に明らかにした。
グレシック製錬所の運営会社、インドネシア・カパー・スメルティング(PT Smelting)は、三菱マテリアルが33.98%出資し、残りは米フリーポート・マクモランとインドネシア政府が保有するPTフリーポート・インドネシア(PTFI)が出資している。
三菱マテリアルの広報担当者は、8日に同製錬所で設備故障が生じ、一時的な操業停止は事実とした。操業再開は未定で、人的被害は生じていないという。PTFIとフリーポートの担当者はコメント要請に応じなかった。
今回の操業停止は、銅市場の需給が引き締まっているさなかに起きた。ロンドン金属取引所(LME)の指標価格は、過去に例のない5営業日連続で1トン当たり1万4000ドルを上回って推移している。期近の銅価格が期先を大きく上回るなど、目先の供給逼迫を示す動きも強まっており、その価格差は10月以来の大きさとなっている。
グラスベルグ鉱山は、昨年の大規模な土砂の流入で操業を停止した後、一部再開したが、回復には2028年までかかる可能性がある。フリーポートがインドネシアに保有するマニャール製錬所も、同鉱山からの鉱石を処理するため、9月に操業を再開する見込みだ。
原題:Indonesia Copper Shipments Delayed by Gresik Smelter Outage
--取材協力:Sybilla Gross、前川祐補、Alastair Gale.More stories like this are available on bloomberg.com
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