(ブルームバーグ):ドイツのフットウエアメーカー、ビルケンシュトック・ホールディングは通期の売上高見通しを従来予想レンジの上限に引き上げた。高価格帯のサンダルやクロッグへの旺盛な需要を背景に、4-6月(第3四半期)決算は好調だった。
13日の発表資料によると、9月までの2026年度の売上高は為替変動の影響を除いたベースで15%増を見込む。売上高は最大23億5000万ユーロ(約4320億円)となる計算。調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は少なくとも7億1000万ユーロを予想する。いずれもアナリスト予想とおおむね一致する。
株価は同日の米市場で11.6%高と、急反発して取引を終えた。

オリバー・ライヒェルト最高経営責任者(CEO)は、貿易摩擦や中東戦争の余波が続く中でも、着実な成長を重視する戦略で、消費者からの人気を維持できると投資家に示そうとしている。同社はドイツで自社製品を生産し、販売先を絞り込む戦略を取る。
4-6月期の売上高は為替調整後で7億2000万ユーロとなり、市場予想を小幅に上回った。地域別では米州が14%増、アジア太平洋が23%増、欧州・中東・アフリカが15%増だった。
調整後粗利益率は59.2%。為替変動と米国の関税が押し下げ要因となり、これらの影響がなければさらに高かったと同社は説明した。6月には2億3000万ユーロ相当の自社株買いを実施し、追加購入も計画している。
同社は先週、他の職務に専念するため退任したアレクサンドル・アルノー氏の後任として、新たな独立取締役を選任すると発表した。
アルノー氏は、フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンを築いた富豪ベルナール・アルノー氏の息子。ベルナール氏の持ち株会社フィナンシエール・アガシュは引き続きビルケンシュトックの主要株主となっている。
18世紀後半に起源を持つビルケンシュトックは、競合他社が関税などの問題に苦しむ中、市場シェアの拡大を図っている。
つま先を覆うスニーカーやブーツ、クロッグ、スリッパの需要拡大も追い風となっている。これらの商品は定番のサンダルより高価格帯の商品が多い。
より安価なプラスチック製シューズの品ぞろえも拡充した。新規顧客の獲得につながっているほか、長年の愛用者がビーチ向けなどの用途で追加購入する動きも促している。
原題:Birkenstock Nudges Forecast Higher on Solid Sandal Demand (1)(抜粋)
--取材協力:Subrat Patnaik.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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